一話 契約の時
一週間後、柊次は病院で目を覚ました。彼はトラックに轢かれてからずっと目を覚まさなかったがようやく目を覚ました。
普通の人間ならばトラックに轢かれたら死んでしまうが彼は昔から生命力が異常に高かった。
しかし彼の怪我はひどく足が骨折してしまい腕もあまり動かせなくなっていた。
それに怪我のせいで彼は部活の大会メンバーから外されてしまった。
3ヶ月後、柊次は退院した。
しかし彼は大好きな水泳を失ってしまったことによって生きる気力を失ってしまっていた。その後彼は不登校になり家に引きこもって毎日ゲームをしていた。
一方、柊次によって助けられた光と竜はあの時から柊次とは一回もあっていなかった。
その間、竜は空手の全国大会で優勝した。だが光は彼の怪我のショックで予選敗退になってしまった。
そのせいで互いに気まずくなり、柊次が退院しても関係が戻ることは無かった。
ある日の夜中、柊次はコンビニに行こうとした。
外に出て家の鍵を閉めよとした瞬間辺りは一面が赤紫に染まり、背後から少年の声が聞こえてくる。
???「やぁ、やっと目覚めたんだね」
柊次は後ろを振り向くが誰もいない。
前を向くと一人の少年がいた。
よく見るとその少年は自分だった。
「ずいぶん長かったんだね目覚めるのに何年かかったんだか。これでやっと始められる。ついに世界が動き出す」
少年が話終わって瞬きした瞬間、世界は戻っていた。
柊次は幻覚を見ていたと悟る。気にせずコンビニ向かおうとした。
早く物を買って帰りたい彼は早歩きをしようとし、足に力を入れる。
その瞬間彼は壁にぶつかっていた。
彼は何が起きたか理解できなかった。壁にはヒビが入り、後ろを見るとさっき足に力を入れたところの地面がえぐれていた。
その場所は現在地から50mは離れていた。
つまり彼は1秒間で50m跳躍してしまっていた。
もちろん彼は昨日まではそのようなことはできなかっ
た。
それだけではない彼は気づいた、とてつもない勢いで壁に衝突したのにそこまで痛みがない。それどころか傷が瞬時に回復している。
彼はこの力が現実であることを理解し始めていた。




