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義腕の王  作者: リョウゴ
二章・神社の巫女とチートのおまけ
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そうだ、神社に行こう。 1

 G(ゴールデン)W(ウィーク)が終わり、もう中間テストまで一週間ほどとなった今日この頃。───課題を出して、その中身を見た教師に「お前大丈夫か?」みたいなことを言われたが、気にしない──そんな他の人がテスト対策をしているであろう時期。そんな時期の放課後に俺は、その先に何も見えないような階段──段数が多いからだ──を全力で駆け上がっている。


 何故そうしているか、先程起こった事を、話さねばなるまい…………




 ──放課後になったことを知らせるチャイムが響く。

 と、同時に、村上さんが俺に近付いてきて、紙を机に静かに置いた。


「ここ、うちの神社の場所。絶対来て、拒否権はないわ。」


 その紙には学校から神社までの地図が書かれていた。移動にあまり時間が掛からない距離だった。


 ここで重要なのが、周りの視線などの反応だ。このクラスには他より外見が優れている(一部の男子を除いた一般的な意見)女子が多い。だが、男女で会話をしていたり出来ない空気のようなものがあったりする。この辺の空気を敢えて読まない野中のようなやつもいるが。……そんな事はどうでも良いかもしれないが、村上さんが誰か、それも男子に話しかける事なんて滅多にないらしい(野中情報)。それが男子に話し掛けたので周りが騒然とするわけである。


 まあ、村上さん、美人だしな。整った顔立ち、艶やかで背中の真ん中あたりまで伸ばされた長い黒髪、胸はまあ、それなりにある。


 ………なんか息苦しい空気を感じて、教室に居づらい。

 そう感じた俺は、そそくさと教室から出た。


 半ば駆け足(走ってないが)下駄箱までたどり着く。が下駄箱には手紙が入っていた。



 ………無視だ。今読む必要はない。


 そう考え、手紙を鞄にしまい込み、この場を後にした。



 どれだけあるのかわからないくらい高い階段を登り切る。後半ほぼ歩きになっていたが、これは筋肉痛になるだろうな。


 その先にあったのは鳥居である。さらにその先、15メートルほどに建物──神社─がある。村上さんに言われたとおり、神社に来たのである。


 神社の前に巫女服の見知らぬ女性が立っていて、こう、言った。


「ようこそ、白(しら)穂(ほ)神社へ。」

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