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義腕の王  作者: リョウゴ
二章・神社の巫女とチートのおまけ
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激痛の休日 1

「うう……ああ……」


 さて、今までのおさらいをしようか。


 右腕が本物でない事以外平々凡々な高校生である俺、鐘本秋は、財布を奪われた事がきっかけで、とある男と知り合いになる。それにより新しい義腕の試作品を無料で提供される。


『ご主人ー…やっぱりそうなりましたかー…。』


 そして提供されてしばらくした後、友人に誘われて、お祓いの手伝いをする事になった。俺は霊に関して半信半疑だったのだが。

 お祓いの手伝いをしていたら、斧が飛んできたのである。それから友人をかばったら、義腕が覚醒 (したということにした)し、斧を弾き、幽霊(だったのかは俺には確証がない)を撃退。それにより誰も怪我をしなかったのである。


「うるさいなぁ……分かってたなら言ってくれよ…アイ…。」


 そしてその帰路で右腕が話しかけてきた。その時俺は大いに驚いたのだが、いろいろ話し、名前が無かったようなのでAIから、アイ、と俺が名付けた。


 そしてその翌日である今、俺ははっきり言って先日よりも、ヤバい状態となっている。それは……。


「全身筋肉痛で動けなくなるかもしれないことをさぁ……」


『いやぁ、人の、しかもまともに運動する習慣の無い人の身体能力を完全に考えてなかったんですようー。』


 原因は、昨日の大男を撃退するときのアレだろう。俺は俺の体であんな動き出来るとは思わなかったけれど、やはり限界を超えた動きをしてたのだろう。


 俺は今布団の中で呻いている。だって、動けないのです。痛すぎて。昨日はよく帰れたなあ、なんて考えていると。


『一応私がサポートしてたのです。そこらの道路で力尽きられても困りますしー。』


 元はお前があんな事させるのが悪いんだぞ……。何もあんなに無理させなくても良いじゃないか。まあ、そのときは俺も無理してる自覚なんてなかったんだが。


『あんな事、ですか?何のことですか?』


 いやいや、ふざけるなよ、体の動き乗っ取ったじゃあないか、あれを義腕たるお前には出来るんじゃないのか、何かすごい技使った上にあんなすごい速度で動かせる…………あ。


「義腕、あれだけの速度で振るっていたのに、壊れた気配しないんだよな。」


『ああ、体乗っ取るくらい出来ますけど出来ればやりたくないですねえ…。というかあんな体に無茶させてたの私だったみたいですねぇ……本当に記憶にないですけどね……。』


 アイは本当に申し訳無さそうに言う。正確には発声してないらしいのだが俺には分かるはずもない。俺にしか聞こえないようにしている上に、今我が家には誰もいない。この場にいるのは、右腕のない全身筋肉痛で布団で呻いている少年と机の上の台座にセットされた義腕だけである。


 そういえば、義腕は電気で動いている物をいつも使っている。今回の義腕もおそらくそうだろうとは思っている。もしかしたら違うかもしれないが、寝るときはいつも充電用の台座にセットしている。


 おっと、脱線してしまった。話を戻そう。


()()は、大丈夫に決まってるじゃありませんか。そう言う事を目的にした設計でしょうし。』


 いや、どういう事だし?


『というかご主人、大丈夫ですか?動けないのに、頼れる人がいないこの状況は。』


「大丈夫だと思ってんのか?だとしたら相当暢気だな。ここ二階、キッチンとか冷蔵庫とか食糧一階。トイレとかも一階、動くの辛いこの状況。洒落になんないって」


『この際誰か呼びませんか?今日は休日なのですよねー?』


 仕方なし………かあ……

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