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新パーティー結成

 俺は迷いに迷っていた。何故ならこの授業からは本格的なパーティー編成の対人戦闘訓練が始まるからだ。

 ゼハール講師の説明を聞いたところパーティーは四人編成。大きく分けるとバランス型、攻撃型、防御型に分けられる。

 そしてここからが大きな問題で、このパーティーは前みたいに講師が実力で勝手に決めるのではなく、一週間の間に各自メンバーを探して誘うか、入れて貰わなければならない。その間は仮メンバーで馬が合わなければ、抜けて再編成を行っても構わないのだが

 正確には一週間後に正式にメンバーが決めなければならないのだが、さて、困った。

 俺みたいに悪評が高くなってしまった奴に他のメンバーが入れてくれるとも、入れて下さいとも寄って来るとは思えないからな。


 それにリリスの存在も気になる。

 本当は一緒に組みたいところだが今回は別々のパーティーにならなければならない。

 まぁ授業の中でメンバーも入れ替え調整していくらしいが、今は俺も動かなければ始まらない。冒険者をいずれやるにしてもそうなるのだからな。


「はぁ。どうしたもんか」


 こうして周りを見回していると悩んでいる間にも他のメンバーが少しづつパーティーを結成していっている。

 ちんたらやっている訳にもいかないのだが、他のメンバーの情報がこの学園に入ってから自分のレベル上げなどで交流をしていなかったせいでほとんど知らないのだ。

 ホント知ってるくらいでいえばさっき知り合ったフィリアとアイシャくらいだ。

 情報収集も冒険者の基本というのに迂闊(うかつ)だった。


 俺の机の隣にはリリスが座っているが、見事に誰からも勧誘を受けることなく、自分からも誘う素振りをしようともしない。

 動けないというより全く興味がないといった感じだ。


「リリスは誰と組むんだ?」

「誰でもいい。 私一人で戦うから」


 そうきたか。 この一年の中にリリスと互角に戦える生徒は確かにいないだろう。上級職の騎士団でも、難しいかもしれない。だが、今は訓練だ。何処かのパーティーには入らなければならない。

 リリスには悪いが、席を立ち上がり俺は他のメンバーに入れて貰えるよう行動に移す事にする。見るとフィリアがあそこで他のメンバーと話している。一応声をかけてみるか。


「フィリア。 メンバー決まったか? 空いているなら俺をメンバーに入れて貰えないか」


「うぃっす、アルトちん。 私達は支援魔術士のチキと、重剣士のボルドーちんの三人は決まったよん。 後は攻撃役なんだけどぉ、アルトちんかぁ。 皆どうする?」


「わっちは大丈夫」


「俺も大丈夫だが、戦士とは前線を張るには少々不安だが、大丈夫なのか?」


 チキはフィリアと同じく小柄で赤髪のいかにも女の子といった感じだ。ボルドーは俺よりも体格がでかくいかにも盾役といった感じの男だ。

 ボルドーの言っていることも分かる。前線で俺が先に倒れられたら攻撃役がいなくなるからな。不安要素の高い戦士(ウォーリア)を剣士ではなく前に置くことを不安がっているのだろう。


「ボルドーの意見はごもっともだ。 使えないと思ったら切って貰って構わない。 まずは試してくれないか」


「分かったアルト。それでいいのなら俺は構わん」


「おっけー。 ならこのパーティーで取りあえず決まりだよん。 これから皆で頑張ろうぜぃ。」


 そうして俺達の新しいパーティーが結成したのだった。


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出来るだけ毎日とはいきませんが頻繁に更新してますのでグッドボタンも宜しくお願い致します!

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