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模擬戦

最初の方で二重に恐らくとなっていたので2回目の方は修正しました。

「お爺様ばかり楽しむのもずるいので私も混ぜてもらっていいでしょうか?

模擬戦をお願いしたいのですが……」


イズがそう告げると周囲がざわつき始める。


恐らくは可憐な少女が武器を振るう姿など想像が付かない為であろう。


誰もがクレアが止めてくれるだろう……そう考えていたのだが


「何人くらいがいいかのう?」


「何人でも構いませんよ」


「よし、ならば4人パーティを組ませた編成でやらせてみようかのう。

お主とそこのメイド2人。

後はシンリ、お主がリーダーとして纏めるが良い」


「畏まりました」


何とクレアは剣と盾持ちの執事、シゾンに大剣の使い方を教えていたメイドに、ファモに弓の使い方をレクチャーしていたメイド。


そしてこの屋敷を束ね、優秀なソーサラーでもある執事長であるシンリを組ませたのであった。


あまりの異例の事態にどよめきすら起こる。


「やれやれ、これでは訓練にならぬな。

ワシらも見学させてもらうとするか」


「ナグモ様はお孫さんが心配ではないのですか?」


「心配する必要はないな。

今の彼奴は正に最強の名に相応しい」


「最強……」


自分たちが尊敬するクレアと、僅かな時間でその人と同等の技術を持っているのではないかと思わせたナグモ。


この2人が断言しているので間違いないのであろう。


それでもイズの見た目のせいで使用人達は半信半疑の目を向けて模擬戦を見つめていた。


「形式は己の得意な武器を使った実戦形式。

お互いに武器に麻痺の刻印を装備しておくように」


麻痺の刻印とは武器に施す魔術的な細工であり、これを施された武器では殴ろうが斬ろうがダメージを与える事は出来なくなる。


その代わりにダメージに応じて身体が麻痺していき、致死量のダメージを喰らうと全身が痺れて動けなくなるという効果がある。


この刻印を用いる事で安全に決闘を行えるため重宝されている。


イズは得意なハンマーに、執事パーティは各々の武器に刻印を施していく。


「こっちは準備大丈夫です」


「私達も問題ありません」


互いに武器を構えた状態で向かい合う。


「それでは…….始め!」


クレアが模擬戦の開始を合図する。


それと同時にイズが真っ直ぐに前に向かっていき……タンク役であった執事、エアルが空中に吹き飛ばされていた。

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