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徹攻兵「アデル・ヴォルフ」  作者: 888-878こと
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研究記録ファイル199xmmdd-11 通称「アデル・ヴォルフ機関」

 有史以前より北部欧州諸国に伝わる民話があった。

 民族の自立にまつわる物語。


――曰く――


 北の民が我らを巨人とののしる時、

 南の民が我らを矮人とあざける時、

 東の民が我らを獣とそしる時、

 西の民が我らを魔物とけなす時、

 外からの民が正義を背負い、我らの大地を狭めんと襲いかかる時、

 その狼は暗き森の奥深くより現れる。

 気高き狼は現れる。

 迷いを心に抱き、

 郷土を愛する戦士達は、

 黒金のたてがみを持つ狼に跨がり、

 戦地を縦横無尽に駆け巡る。

 もしその狼死せる時、

 戦士は狼の皮を剥ぎ、

 その身にまといて激しく戦う。

 戦士は郷土を守り抜く。


 着甲時強化現象の研究において、能力顕現者の思考特性として郷土愛を強く持つことが知られるうちに、いつしか誰ともなしに研究機関に通称が付けられるようになった。

 アデル・ヴォルフ(高貴な狼)機関と。

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