妹に言われたい言葉
「うーん、セリフってなると難しいな。」
ふわっとしたこう妄想はあるんだけど。
「じゃあ、こういうシチュエーションがいいなとか、設定とかあるかな？」
「やっぱりお兄ちゃんの事が好きってのは外せないよね。あとは……」
「ソラ様？なんだか真剣過ぎて引きますわよ。イメクラの設定を真剣に悩むおじ様みたいですわ。」
「なんの事だかワカラナイヨ。」
マリーの事は気にしないでおこう。
「じゃあ、よくある怖い夢見たから一緒に寝たいっていうのお願い。」
「オッケー！いくよ。」
おっ、もう始まるのか。
「コンコン！お兄ちゃん起きて？ねぇ、起きてってばぁ。」
「うん？どうした？」
「あの、怖い夢見ちゃって……トイレついてきて欲しいんだけど。」
トイレ？一緒に寝るのは？まあいいか。
「ああ、いいよ。」
「はい、トイレ入りました。……お兄ちゃん？外にちゃんといる？」
「いるよ。」
「どこにも行かないでよ。」
「行かないよ。」
こういうのか。いいな。
「はい、トイレから戻ってお兄ちゃんの部屋の前です。お前の部屋は向こうだからな、おやすみって言って部屋に入ってください。」
「お前の部屋は向こうだからな、じゃあおやすみ。」
っっ、服の裾をつかんで離れないんだけど。
「どうした？」
「お、お兄ちゃんが怖くて眠れないなら、一緒に寝てあげてもいいんだけど……」
そういうパターンのか。
「あ～、お兄ちゃん怖くて眠れないかもしれないなぁ。一緒に寝てくれる？」
「ほんと！しょうがないなぁ、じゃあ一緒に寝てあげるよ。お兄ちゃん大好き！」
抱き付いてきたよ。カワイイ。
「こんな感じで、どうかな？」
「うん、いいよ！カワイイ。」
「やった！他にはねぇ、こんなのも出来るよ。……お兄ちゃん一緒にお風呂入ろ。」
「えっ？」
「ちょっと耳貸して。」
少ししゃがむと耳に口を近づけてササヤいてきた。
「(お兄ちゃんの×××も洗ってあげるね。これは本当だよ。お兄ちゃん。)」
「えっ！ええええ～！」
「ちょっとあなた！ソラ様に何言ったのよ～！」
「お姉ちゃんには内緒だよ。次は煽ってあげるね。お兄ちゃん！」
次は煽られるらしい。
