必殺!お兄ちゃん!
「なんで人間になれるのよ~!」
厨房にマリーの声が響き渡った。
「ごめん。ピンクのオークだからマリーかと思ってクーオの花あげちゃった。だってソックリだもん分からないよ。」
「どうするのよ。他のオークは花をもらう為にダンジョンに潜ってるのよ。妹は戦闘なんて出来ないわ。だからお金なんて払えないわよ。特別なんて他のオークが納得しないわよ。」
「う~ん、どうしようか。」
「お姉ちゃんは何して払ってるの?」
「えっ?私は……プロポーズでもらったのよね?あっ、しいて言えば身体で払ってるわよ。」
「ちょっと!妹ちゃんの前で何言ってるの!」
いきなりの爆弾発言だ。
「ふ~ん、じゃあ私も体で払う!」
「妹ちゃんも何言ってるんだよ。」
「ブモ!ブモ。(ソラ様はおっぱい大きいのが好きなのよ!そんなまな板じゃ相手にされないわよ。)」
マリーは胸を寄せてオーク語で何か言ってる。田舎言葉が出ちゃったのかな?
「ブモ~!ブモブモ。(まな板って言うな~!それに私には必殺技があるんだから。)」
二人は楽しそうだな。女の子がキャッキャしてるのはずっと見ていられるな。
「体でって食堂で働いて払うって事だよ。あれ~?何か変な事と勘違いしてるのかな?」
「そ、そうだよね。知ってた、知ってたよ。人手が欲しかったからいいんじゃないか?」
危ない!そういう事かよ。
「ここって空いてる部屋ある?」
「あるけど?」「ちょっとソラ様!無いですわよね?」「えっ?あるでしょ。」「嫌な予感しなしないわ。」
「じゃあ今日から住んでいいよね?」
「え?え~と~。」「ソラ様!住むのは断ってくださいね。ソラ様に婚約者が増える未来しか見えないわ。」「そんな事は無いよ。おっぱい小さい子にオスの匂いなんてさせないよ。」「それでも断りましょう。」「そこまで言うなら。」
よし!断るぞ。
「住んでいいよね?……『お兄ちゃん!』(必殺!下から上目づかいで首をかしげて目はウルウルでお兄ちゃん呼び!)」
「もちろんだよ!妹ちゃん!」
「(はい!落ちた~!)」
はふっ!お、お兄ちゃんって言ったぞ。
お・に・い・ちゃ・ん!
なんて甘い響きなんだ。
下から見上げてくる表情、可愛い過ぎるだろ!こんなの断れるヤツいるのか?
「お兄ちゃん!」
「なんだ?」
「ううん、呼んだだけ~。」
「きゃふ。」
ただ呼んだだけ。用は無いけど呼んでみたかっただけ。そういうヤツ?タマラナイんだけど。
俺に妹属性があったなんて知らなかった。
「お兄ちゃん!何か言って欲しい言葉とかある?何でも言ってあ・げ・る・よ!」
「じゃ、じゃあ……」
妹に言われたい言葉か……




