お風呂に入れよう
クーオの花を食べてしまったオークは今、俺に膝枕をされてウトウトしている。なついてくれたみたいで嬉しいな。
たくさん食べて眠くなるなんてカワイ過ぎる。
寝るならベッドがいいけどオークの身体が砂ぼこりで汚れているんだよな。どうしようか。
よし!お風呂にいれよう!
「ちょっと眠いだろうけど、一緒にお風呂入ろうか。キレイにしてからベッドで寝ようね。」
そう言ってオークを抱き抱えて連れていく。メスならお姫様抱っこみたいだな。オスなら何ていうんだろうか王子様抱っこ?
脱衣場でオークが着ている簡素な布の服を脱がせようとするが抵抗されてしまう。
そうか、お風呂が初めてなのかもしれない。ならまずは俺がお手本を見せよう。
俺は着ていた服を脱ぎ捨てて裸になる。
オークはアワアワして目を隠すが、それ指の隙間からチラチラ見てるよね?
そんな隙を逃さずオークの服も脱がしてしまう。
きゃあ!といった感じで胸元と下を隠すオーク。なにそれ、毛むくじゃらで何も見えないんだし気にしなくていいのに。俺だって隠してないんだから。
「ほらほら、行くよ。身体洗えばさっぱりするから。」
背中を押してお風呂場に入っていく。
「じゃあ、まずは髪から洗ってあげるからね。」
オークを座らせて、まずは髪からだ。どこまでが髪かわからないけど体毛をシャンプーとリンスで洗ってみた。シャワーで流すと綺麗なピンク色の体毛が現れる。
次は身体を洗っていこう。
「次は身体を洗うよ。恥ずかしいなら後ろから洗うからね。」
ボディーソープを手に取り泡立ててから、手のひらで背中を洗う。前も洗いたいけど後ろからだと抱き付く感じになっちゃうな。まあ、しょうがないか。
後ろから抱きしめるように首筋から洗っていく。
両腕も洗い終わり、胸からお腹を洗っていこうとすると、
ボフン!
という音が聞こえて湯気?が濃くなった気がした。
前を見てもピンクの髪があるだけで特に変わったところは無いので、そのまま洗っていく。
あれ?手に感じる感触が柔らかい。
なにコレ、マシュマロを握っているような。指がどこまでも埋まっていくよ。ずっと触っていたい。モミモミしてしまった。
それに体毛が無くなって、人肌のような感じだな。もっちりしている。
うん?ピンクの髪?そうなんだ髪の毛がある。肩より長い腰まで届きそうな綺麗な髪だ。
人肌?人だろコレ。しかも女の人だよ。背中しか見えないけど綺麗な身体だ。でもなんで?
「うわっ、なんで?」
とっさに目をこすって確かめようとしてみる。
「い、痛って~!目が~!石鹸が目に入った!シャワー、シャワー!」
シャワーで目を流しているとまた、ボフン!と音がしたような気がした。
「あ~痛かった。あれ?女の人はどこだ?」
目の前にはオークがいるだけで女の人なんていない。気のせいだったのだろうか。
ドキドキが止まらない俺は、洗い残したお腹と足をさっと洗いオークと湯船につかる。
湯船の中でも後ろから抱きしめるように入った。オークが恥ずかしがるからというより、俺のが臨戦態勢になってしまったからだ。さっきのやっぱりおっぱ……
こんなのペットにだって見せられないだろ。
おさまったら出て、もう寝よう。




