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カフェ ムーン  作者: 月夜
50/53

大学生



いつの間にか


人知れずなくなっていた


記憶を消されたように


場所さえ思い出すことが、出来なくなっている


あの味だけが心に残っている


社会人になり、大学生のように


店には行けなくなってから


かれこれ五年···


「あの場所は確かこの辺りだったはずなんだが···」


うろうろと歩き回る


年配の人に聞いてみても


「知らない」という返事だけ


不審がられ、すぐにその場所から離れた


『どうして誰も知らない?


俺の大学時代を支えてくれた、あの喫茶店を···』











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