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思い出す記憶
震える体を抱きしめ
溢れる涙を手で拭い
真っ赤な瞳をしている
沙耶の最後・・・
あの時の辛さや憎しみを
思い出していた
唇を噛み締め、映像を睨みつける
「ちょっと、休憩しますか?」
「いいえ!続きを見せて下さい」
ガタガタと、揺れるテーブル
悪魔の腕を掴む
「直ぐに、犯人を見せて下さい!」
「では、続けましょうか」
もう一度、テーブルを
トンと叩く
闇に蠢く黒い影
「はっはっはっ」
息を切らせながら、
ビルとビルの間へ滑り込む
隠してあった黒いバックから
着替えを取り出し、
黒のパーカー、黒のズボンを
脱ぎ捨てた
はっ!
2人は声を失った




