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帰り道、はなし話  作者: vastum


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「水車館の殺人」

「今日さ」


「なに?」


「さっき川の横通ったら」


「うん」


「水の音してた」


「この時間だと静かだね」


「それで本?」


「そう」


「ヒント出す?」


「どうぞ」


「館」


「うん」


「水車」


「うん」


「あと」


「うん」


「殺人」


「……」


「思いついた?」


「水車館の殺人」


「正解」


「綾辻行人」


「読んだ?」


「昔」


「館シリーズ」


「そう」


「ねえ」


「なに?」


「水の音ってさ」


「うん」


「落ち着かない?」


「……する」


「なんで?」


「一定」


「なるほど」


「そっちは?」


「私は」


「うん」


「ずっと聞ける」


「そんなに?」


「うん」


「考えやすい」


「……」


「それ分かる」


「ねえ」


「なに?」


「もしさ」


「うん」


「この道」


「うん」


「水の音ずっとしたら」


「……」


「どう?」


「多分」


「うん」


「少しゆっくり歩く」


「なんで?」


「急ぐ感じしない」


「……」


「そっちは?」


「私は」


「うん」


「少し止まる」


「止まる?」


「うん」


「聞く」


「……」


「それ」


「うん」


「いい時間」

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