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帰り道、はなし話  作者: vastum


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「審判」

「今日さ」


「なに?」


「さっき駅の階段でさ」


「うん」


「急に止まってる人いた」


「なんで?」


「多分考え事」


「それで本?」


「そう」


「ヒント出す?」


「どうぞ」


「ある日」


「うん」


「突然」


「うん」


「罪」


「……」


「思いついた?」


「審判」


「正解」


「カフカ」


「読んだ?」


「昔」


「ちょっと不思議だった」


「そう」


「ねえ」


「なに?」


「理由分からないことってさ」


「うん」


「あるよね」


「……ある」


「どんな時?」


「怒られる」


「なるほど」


「そっちは?」


「私は」


「うん」


「空気」


「空気?」


「うん」


「なんとなく」


「……それ分かる」


「でもさ」


「なに?」


「理由ないと」


「うん」


「困る」


「確かに」


「ねえ」


「なに?」


「もしさ」


「うん」


「理由なく」


「うん」


「この道歩いてたら」


「……」


「どう?」


「多分」


「うん」


「歩く」


「それだけ?」


「帰り道」


「……」


「それ」


「うん」


「一番自然」


「そう?」


「うん」


「理由なくても」


「うん」


「歩く道」

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