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帰り道、はなし話  作者: vastum


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「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

「今日さ」


「なに?」


「駅前の古い店見た?」


「シャッター閉まってるとこ?」


「それ」


「それで本?」


「うん」


「ヒント出す?」


「どうぞ」


「古い店」


「うん」


「手紙」


「うん」


「あと」


「うん」


「相談」


「……」


「思いついた?」


「ナミヤ雑貨店の奇蹟」


「正解」


「東野圭吾」


「読んだ?」


「昔」


「手紙で悩み相談するやつ」


「そう」


「ねえ」


「なに?」


「悩みってさ」


「うん」


「人に相談する?」


「……どうだろう」


「あんまり?」


「多分」


「少ない」


「なるほど」


「そっちは?」


「私は」


「うん」


「たまに」


「たまに?」


「うん」


「答え知りたい時」


「……」


「それ分かる」


「でもさ」


「なに?」


「相談って」


「うん」


「答えもう決まってること多い」


「どういう意味?」


「背中押してほしい」


「……それある」


「ねえ」


「なに?」


「もしさ」


「うん」


「未来から手紙来たら」


「……」


「どう?」


「多分」


「うん」


「読まない」


「読まない?」


「先知るの」


「うん」


「少し怖い」


「なるほど」


「そっちは?」


「私は」


「うん」


「ちょっと読む」


「少しだけ?」


「うん」


「ヒントくらい」


「……それずるい」


「でも」


「なに?」


「帰り道」


「うん」


「少し先なら」


「うん」


「知ってもいい」


「……」


「それ」


「うん」


「分かる気がする」


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