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戦後処理

 破壊された魔族の宇宙船はレイに美味しくいただかれてしまったが、地上の処理はそう簡単にはいかないようだ。


「ひどい状況だな」


 地上に戻ったオレは、街の様子を見てつぶやいた。


 魔族が破壊したり、レイが破壊したりした街の中は壊され放題だ。


 まだプスプスといぶるように煙と炎を上げ続ている場所すらある。


「幸い、亡くなった方は出なかったのですが」


「それは聖女さま方のご尽力のおかげです」


 金の瞳に沈痛な思いを浮かべて言うクリスティンさまに、オレは言った。


「ルドガーさま。例の作業をお願いします」

 

 アズロさまの言葉にオレはうなずき、作業へととりかかる。


 暇なときにチビチビと街全体をマッピング記録してきた成果が今ここで試されるのだ。


「マッピング、修復」


 オレは目を閉じ、自分の中にあるマッピング記録を呼び出しながら、修復をかけていった。


 破壊された範囲は広く、修復しても、修復しても終わらない。


 オレの魔力量が多いとはいえ、広範囲の修復は疲れる。


「少し休憩されたらいかがですか?」


 クリスティンさまの声が聞こえた。


 でも疲れるだけで、特にどうということはない。


 オレは頭を振って作業を続ける。


 住み慣れた街の、破壊されている状態なんて見たくない。


 早く日常へと戻りたい。


 それはオレだけの気持ちではなく、皆も同じだろう。


 修復が早く終わるのなら、その方が良い。


 マッピング修復を続けるのに問題はない、と思うのだが。


 なんだかこう、力が抜けていく感じがするな。


 前世で味わった、持久走を走り終わった後、みたいな感じがしてきたぞ。


 ん……でも、もうちょい。


 あと、もうちょいで終わるよな……。


「ルドガーさま?」


「どうなさいました、ルドガーさま⁈」


 クリスティンさまとアズロさまの声が遠い。


 なんだろうなぁ。ふわふわする。


 そう思った次の瞬間、オレは気を失った。

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