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多目的スポーツ者シュンのマイペース冒険生活  作者: イ尹口欠
冒険者編

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 覚醒効果を持つという薬草は5束入手できた。

 日が傾いてきた時点で街に戻ることに決めてあったため、その通りに戻る。


「それにしてもシュンは歌が上手かったわね。ハルピュイアを追い返すだなんて……」


「だよな。アタシも聞き惚れたぜ」


「そうだなあ。歌を歌うのは得意なんだよ」


「もしかしてシュン、【歌唱】スキルを持っているんじゃないかしら? そうでなければ説明がつかないわ」


「アタシもそう睨んでいるんだけど……なんで格闘家が【歌唱】スキルなんて持っているのかが分からねえんだよなあ」


「……実は【歌唱】、持ってる」


「やっぱり! あなた【俊足】まであるし、一体何者なのよ」


「【俊足】ぅ? へえ、そんなスキルまであったのか。それでワイルドドッグ狩りであんな動きができたんだな」


「……まあまあ。俺の正体なんてただの旅の格闘家ってだけだよ」


 その後も帰り道で追求されたが、シュンはのらりくらりとかわしながら街までどうにかたどり着いた。


「じゃあ覚醒効果を付与した眼鏡、明日付与するからふたりとも学校に来なさいね。お代は銀貨1枚でいいわ。眼鏡のストックはたくさんあるから」


「……なぜエレナは眼鏡にこだわるんだ?」


「かけ替えられて便利だからよ」


「そうか」


 確かに便利だが、二重に効果を得たい場合などに不便だ。

 睡眠効果はまくらの方が便利そうだし、もっと場合によって付与対象を変えるべきだとシュンは思った。

 思ったが、錬金術師のスタイルだ、などと言っていたエレナの主義を尊重して口には出さなかった。


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