24話 来るべき時
竜騎士運び屋コミック6巻&最強預言者コミック3巻 明日発売です!
早朝。俺は精霊都市近隣の草原に居た。
それも草原の中だと少しだけ高い丘になっている、周辺の確認が容易な場所だ。
そこを中心として、円を描くように、等間隔で大量のコンテナに詰めた魔石を配置されていた。
ウロボロスをおびき出す用の餌だ。
……ウロボロスは、ゲイルに攻撃によって負傷した体の回復のために、体内にあった魔力を消費している筈だ。
そして魔力を使った龍の習性として、いつも以上に食欲が刺激される状態である。
……そこを狙う。
といっても、どの餌に食いついてくるは分からない。
露骨に一か所の魔石を多めに配置すれば、警戒される可能性もある。
そのため、基本的にはどのコンテナも同量入っている。
更に、コンテナ同士をあまり密集させすぎると、それもまた警戒の対象になるため、それが広範囲に散らばっている状態だ。
……一応、それらを確認できる見通しのいい場所にはいるけどもな。
ただ、コンテナの近くには職員が控えていて、もしもウロボロスが出現するような兆候があれば、すぐに知らせがくる。
そんな手順になっていた。
「これだと、撒き餌釣りのようだな」
円の中央で、俺と共に周辺を確認していたゲイルが言った。
「釣りにしては、獲物が大きいけどな」
「……あとは、いつ頃、来るかだね、ご主人」
「ああ。ウロボロスは古代種の中だと、食欲に忠実な方だからな。これだけ餌が大量にあったのなら、多少はおかしいと思いつつも、食らいつくのを我慢できないはずだ」
かつて戦った時の記憶はいまだに鮮明だ。
動物的だからこそ強く、動物的だからこそ、狙い目が出来た、巨大な龍。まさか戦争が終わってからも、こんなところで会うことになるとは思わなかったが。
「……あの時と同じなら、来るはずだ……」
かつての記憶と照らし合わせ、俺がそうつぶやいた瞬間だ。
「出たぞ!」
遠く、彼方で、そんな声が響いた。
そして、次の瞬間には、
「オ……オオ……!!」
一キロ以上離れた遠くからでも分かるほど、巨大な龍の首が、現れたのだ。
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どちらも面白く仕上がっていますので、ぜひ、お手に取って頂ければ嬉しいです!




