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最強職《竜騎士》から初級職《運び屋》になったのに、なぜか勇者達から頼られてます  作者: あまうい白一
第5章

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24話 来るべき時

竜騎士運び屋コミック6巻&最強預言者コミック3巻 明日発売です!

 早朝。俺は精霊都市近隣の草原に居た。


 それも草原の中だと少しだけ高い丘になっている、周辺の確認が容易な場所だ。

 

 そこを中心として、円を描くように、等間隔で大量のコンテナに詰めた魔石を配置されていた。

 

 ウロボロスをおびき出す用の餌だ。 

 

 ……ウロボロスは、ゲイルに攻撃によって負傷した体の回復のために、体内にあった魔力を消費している筈だ。

 

 そして魔力を使った龍の習性として、いつも以上に食欲が刺激される状態である。

 

 ……そこを狙う。

 

 といっても、どの餌に食いついてくるは分からない。

 

 露骨に一か所の魔石を多めに配置すれば、警戒される可能性もある。


 そのため、基本的にはどのコンテナも同量入っている。

 

 更に、コンテナ同士をあまり密集させすぎると、それもまた警戒の対象になるため、それが広範囲に散らばっている状態だ。

 

 ……一応、それらを確認できる見通しのいい場所にはいるけどもな。 


 ただ、コンテナの近くには職員が控えていて、もしもウロボロスが出現するような兆候があれば、すぐに知らせがくる。

 

 そんな手順になっていた。


「これだと、撒き餌釣りのようだな」

 

 円の中央で、俺と共に周辺を確認していたゲイルが言った。


「釣りにしては、獲物が大きいけどな」

「……あとは、いつ頃、来るかだね、ご主人」


「ああ。ウロボロスは古代種の中だと、食欲に忠実な方だからな。これだけ餌が大量にあったのなら、多少はおかしいと思いつつも、食らいつくのを我慢できないはずだ」


 かつて戦った時の記憶はいまだに鮮明だ。


 動物的だからこそ強く、動物的だからこそ、狙い目が出来た、巨大な龍。まさか戦争が終わってからも、こんなところで会うことになるとは思わなかったが。

 

「……あの時と同じなら、来るはずだ……」


 かつての記憶と照らし合わせ、俺がそうつぶやいた瞬間だ。


「出たぞ!」


 遠く、彼方で、そんな声が響いた。

 そして、次の瞬間には、

 

「オ……オオ……!!」


 一キロ以上離れた遠くからでも分かるほど、巨大な龍の首が、現れたのだ。

お陰様で、竜騎士運び屋コミック6巻&最強預言者コミック3巻が、明日の7/17に発売します!

どちらも面白く仕上がっていますので、ぜひ、お手に取って頂ければ嬉しいです!

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