第二章 秋葉原(イベント編)
昼飯を食べた後僕はすぐゲームのイベントに向かった。
今日やるイベントは4gp.という、ゲーム会社のイベントである。
4gp.とはかなりの名作を世の中に出しており、僕もその名作をやったファンである。
僕がまず向かうはホラーリライトと言う、ゲームの体験会である。
その体験会には整理券を貰うと1回だけプレイできるのである。
「あの〜整理券ください。」
「あ、いいですよ、ただいま1時間待ちとなっています。時間になったらまた来てください」
1時間も!?そんなに人気あったのか・・・
僕は1作目からプレイしており、当時はあんまり知られてなかったがまさかここまでとは・・・予想外だ。
時間まで中で、他のゲームをすることに決めた。
どこも体験会ばかりだが、ふと目に入った。
それは戦国ブーストと言うゲームである。
「面白そうだな」
ちょっと興味を持ったのでプレイすることに決めた。
それにこのゲームは待ち時間3分なので気軽にできる。
本来は1人でプレイできるが今回は2人プレイでペアでやってもらうらしい。
(ペア!?相方なんていないぞ!)
ぼっちで来た僕にはできるものじゃないゲームだった。
諦めた時ふとある人が僕に話しかけてきた。
「もしかしてこのゲームをやりたいでゴザルか!?」
その人は眼鏡をかけ誰もがオタク!と思う人物だった。しかもゴザルである。
(オタクに語尾にゴザルを使う人はいるって聞いたけどまさか本当に・・・)
「いやぁ、やりたかったけど1人なんでいいです」
「それなら心配ないでゴザル!ちょうど自分もプレイする相手がおらず、探していたでゴザル!」
うわぁ、この人とやるのか・・・
でも戦国ブースト気になるしな・・・
仕方ないか〜
「まぁ、暇なんでいいですよ」
「かたじけないでござる!おっと自己紹介がまだでした、某はエデンと言うでゴザル」
エデン?偽名か?とにかく名乗られたし僕も
「僕は河野 夜式って言います。よろしくお願いします。」
「おぉ!河野殿でゴザルか!こちらこそよろしくお願いするでゴザル!」
僕は人生初のオタクの友人ができた。
「では〜次の2名きてください」
自己紹介してるうちに僕たちの番だ。
「河野殿は何なのキャラを使うでゴザルか!?」
僕はこのゲームを知らず取り敢えず説明書だけは見た。
前の人がやっていたが有名な武将達から名前を取っているらしい。
「僕はやっぱり、王道の織田信長かな?」
「織田信長!河野殿とても見る目があるでゴザル!見た目はSな雰囲気出ており、誰もが思う、とても美しい綺麗な足に踏まれたい・・・」
いやぁ、そんな目で僕は見てません・・・
まぁ、確かに綺麗な足である。
「エデンさんはどのキャラを使うんですか?」
それにしてもこのゲーム全キャラ女か・・・
「よくぞ聞いてくれた!某は上杉謙信を使うでゴザル!織田信長に負けずSなオーラが出てあり、性格のわりにツンデレキャラでry」
この人一度話し出すと長すぎる。とにかく上杉謙信へのキャラ愛は僕にも伝わった。
「河野殿、実はこのゲーム今回の体験会限定オリジナル隠しステージがあるでゴザル・・・」
「オリジナル隠しステージ?」
「そのステージにはまだ誰も行けておらず、誰もが通常ボスで終わってします・・・」
「いやぁ、僕このゲームやったことないし、誰も行けたことないなら無理だよ」
操作も説明書だけで覚えた僕にはとても無理なことである。
だって誰も行けてないなんて。
「安心するでゴザル!某は前作のこのゲームを覇者になるまでやり込んだ唯一の男でゴザル」
このゲーム前作あったのか・・・
そこに驚くべきではない、もっと驚くとこはエデンさんがこのゲームの覇者まで行ったことだ。
「でも、僕初心者だよ?」
「安心なされよ!某が前線に出、1人で戦うでゴザル!だから河野殿は死なないように後ろでみてるでゴザル」
本当に僕は戦わなくていいのか・・・ちょうど実際に操作を確かめるためよかったし、エデンさんを見守ることにした。
開始3分それは凄かった。エデンさんのコントローラーさばき人間技ではなかった。
画面を見るとあっという間に敵キャラを倒していく。
僕も負けず操作を覚える。
「河野殿、大丈夫でゴザルか!?」
「死なないように後ろで頑張ってるからエデンさんもファイト!」
キモオタだと内心馬鹿にしてたが、気づけば応援したくなっていた。
だが彼からは
「ハァハァ、上杉殿の足をなめまわしてゴザルうううう」
や
「上杉謙信ぶひいいいいい可愛いよおおお」
等のキモオタ発言が聞こえてくる。
ある程度操作を覚えたのでエデンさんに加勢することにした。
「エデンさんある程度覚えたから、僕も戦うよ!」
「それはとても助かるでゴザル!今ちょうど苦戦を」
覇者のエデンさんが苦戦!?ラストに近づいたということか、それだけ敵は強いと見た。
(やってやるぜ!)
ん?でもさっきと同じペースで敵を軽々倒していたエデンさんである、どこが苦戦を?
「エデンさんどこも苦戦してなくない?さっきと同じように、それにもうボス前なんじゃ・・・」
「河野殿には分からぬでゴザルか・・・」
えっ?何がだ!?特にダメージくらってないしむしろノーダメージだし。
「上杉謙信が可愛いよすぎて苦戦してるでゴザルよ!」
そう、エデンさんは言った。
「実は上杉殿はジャンプA攻撃でスカートの中身・・・パ〇ツが見えるでゴザル・・・
えぇーーー!!!
何を言ってるんだこの人!?
「でもそんだけで苦戦するわけ!?」
「そんだけ・・・前作ではこんなくっきり見えなかったでゴザルよ!新作ではネットで耳にしていたでゴザルが、まさかこんなによく・・・」
(くだらねえええええ)
僕は心の中で叫んた。
「だから某は下半身を抑えるのが精一杯で苦戦しているでゴザル・・・」
今思ったことは、応援した自分が馬鹿だった。
僕はこのゲームをやめ、エデンさんに何も言わず立ち上がり、戦国ブーストを後にした。
「ちょ、待つでゴザルよ!河野殿!」
あれから変態エデンさんにはあってないが1時間が経ったので、体験会に行き早速プレイすることにした。
(新作やばすぎ!ホラー要素も上がり、これ1人でプレイしたら絶対眠れないって!)
体験会を終え、僕はこれから発売する新作を待ち遠しくなり出てきた。
もう夕方の16時である。
やりたいこともやったし帰ることにした。
その時・・・
「待つでゴザル・・・」
その声は!?まさか!
ふと振り返ってみるとそこには
「エデンさん!?」
「さっきはよくも逃げたでゴザルな・・・」
「いやぁさ、エデンさん1人でもクリアできると思って!」
僕は思いっきり誤魔化した。
早く逃げたいぐらいだ。
「クリアできたけど、一歩間違えてたらゲームオーバーだったでゴザル!」
「おめでとう!凄いよ1人でクリアなんてさ!」
エデンさんはバックから黒いものをだし、僕の前に思いっきり突き出し。
(やばい、やられる!)
ん?でも殴りかかろうとはせず
「河野殿の使っていた、織田信長のおかけで最後は助かったでゴザル!まさか必殺技を残しており、織田信長の必殺技はあのゲーム最強の必殺技でごさる!」
えっ?
「これは景品でゴザル、あの体験会の隠しステージをクリアしたものはいなく、クリアした人数分配られるフィギュアでゴザル」
フィギュア?
まさか、わざわざ俺にこれを届けに?
「えっいいの、これクリアしたのは1人じゃ・・・」
「いや、良いでゴザル、河野殿が織田信長を使ってくれたからこそ勝てたでゴザルし某2体もいらないでゴザル」
何とこのフィギュアは全国に10個しかないらしい。
本当にこんなものを。
やっぱり優しい人なんじゃ
「ありがとう、エデンさん大切にするよ!」
「そうしてもらうと某も嬉しいでゴザル!しかもなんとこのフィギュアしたから覗くとパ〇ツがリアル並に・・・ 」
は?一瞬でも優しいと思った自分が馬鹿だった。
やはりこの男は変態だ。
だが貰って一応嬉しい。
まぁ!エデンさんがパンツの話をしたって覗くわけ・・・
(嘘です少し気になります。)
せっかく仲良くなったしエデンさんとはこれから夜飯をサイ〇リアで一緒に食べることにした。
前作か・・・少し気になるし買ってみよ♪僕はもうハマっていたのかもしれない。
これで本編の秋葉原編は終わりです。
今回は少し下ネタ等を・・・
実は今番外編を出し、また戦闘をさせてみるか考えています。
良かったら感想を書いてくれる方を制限無しにしたので戦闘は辞めたはうがいいか、この小説の悪い点等を書いてくれると嬉しいです。なるべく改善します。
では次回もよろしくお願いします!




