再会 (2015年10月7日 訂正)
一目惚れして、失恋・・・私は、そう思っていた。
あの出来事があってから、2週間が過ぎた。
私はいつも通り、ダイニングレストランでのバイトの日々。珍しくお店が暇な時に、入って来たお客に目を奪われる。
(え!?あのお客って・・・あの人だ!)
私は、思いがけない再会に喜びを覚えた。
(一緒に居る人は、マネージャーさんかな?なんか、打ち合わせみたいな感じだよね)
私は、一緒に居る人が席を外した隙に、あの人の近くに行っ。、勿論、ばれてしまわない様に、ウエイターとしてだけど。直接話す勇気が無く、私は近付くだけで精一杯だけ。そんな私を見付けてくれたのか、彼女の方から声を掛けてきた。
「あら。貴女、この間の・・・ここのお店で働いて居たのね。あれから、大丈夫だった?」
「はい、大丈夫です。あの時は、有り難うございました」
「気にしなくていいのよ」
そこへ、席を外してた人が戻ってきた。
「それじゃ、私はこれで」
私は、軽く彼女に挨拶して、その場を去った。
厨房へ戻ると、私は気付かれない様に、ガッツポーズをしていた。
(やった!あの人に会えただけじゃなく、話しも出来た)
その後のバイトは、時間まで機嫌が良いせいか、いつもより頑張れた。




