聖剣クローバー
聖剣。
誰もが聞いたことあるだろうそれは聖なる力を持っており闇を切り開き、光を築く。そんな聖剣は世界に数本しか無い。
「聖剣…ですか、、」
自分が使っていたのが聖剣だと言うのに驚きを隠せない。と言うのも聖剣は人を選ぶ為、お伽話に出てくる勇者だけが扱えるような代物だからだ。それを僕が使ったって、、実感が湧かなさすぎる。
「まあ無理もないだろうな。聖剣は嫌われると本来の力が発揮されない、そもそも扱うことすら叶わないからな。」
瑠璃色の髪の男性、第二番隊副隊長のイリアが喋る。
「なぜ僕が聖剣を使っていたって分かるんですか?あと、その聖剣クローバーはどんなスキルがあるんですか?」
聞いてみた。
「君は先程聖剣に付いていた穢れを祓ったと言った。君はその時気に入られたんだ。」
イリア副隊長は話を続ける。
「聖剣クローバーのスキルは《幸運》。まあ実用性はないが、アイテムドロップ率が上昇する。」
「あんまり凄くないし、、気に入られたって、、。んなアホな。だいいち僕は不遇の光魔法使いですよ?」
と言うとイリア副隊長は言う。
「んなアホな」
同じ反応だった。
「光魔法、、ああ確か浄化できる力を持っていたな。なるほど納得だ。」
「勝手に納得しないでくれます?」
しかしそうか。僕は聖剣が使えるのか、、。これで少しはイグニス達の役に立てるかな、、。そう思ったらなぜか心臓が痛んだ。
「、、、」
黙り込んだ僕を見たイリア副隊長は優しく話しかけてくれた。
「せっかくならこの王都を歩くと良い。景色が良く、スイーツも美味だ。」
「お気遣いありがとうございます」
お礼を伝える。こんな僕を気遣ってくれるなんて、なんて優しい人なのだろう。
よいしょと副隊長は椅子から腰をあげる。
「君のいた国と王都がどこかは知らないがしばらくゆっくりしていくと良い。」
扉に向かいながらそんなことを言われた。扉を開け去り際にこう言われた。
「君の持っていた聖剣は回収し、現在私の部屋で管理している。必要になったら私に言え。ではな」
パタン
一人部屋に残された。
どうやら僕は聖剣クローバーという物に気に入られたらしい。実感が湧かなさすぎる。さてどうしようか。
このまま部屋に居ても良いが、どうせならだ。この王都シャントルを観光しよう。僕は足早にフカフカのベッドから起きて、部屋の扉を開けた。
窓の景色から見える空は快晴。絶好の観光日和だ。




