0.33
目を覚ますと、辺りは真っ暗闇の世界だった。当たりを見渡し何かに引っ張られるがまままっすぐ進んで行った。
「何処だここ? なんか前にも来たことあるような…。」
「そうだよ〜。おかえり紫蓮」
突然俺の目の前にルルが現れた。
「ビクッたなぁ、おかえりてやっぱり来たことがあるのか」
「う〜ん、まぁね正確には毎晩ここに来てると思うよ? 」
「確かに、最近変な夢しか見ないなぁ」
「やっぱりね、紫蓮これあげる」
ルルが持っていた白い球体を受け取った。持っていると何故か懐かしい気持ちになっていく。
「これが記憶なのか? 」
「うん。あとはこの二つだね」
暗闇から出てきた黒い球体を俺に渡してきた。白い球体とは全く違いこれに触れた途端俺は、いつの間にか記憶の世界に飛んでいた。
◆◆◆
「マスター! おはよ」
「紫蓮、おはようございます」
「おう、二人ともおはよう」
階段から降りてきた二人には朝の挨拶をして、学校に向かった。
何も無い平穏な毎日がごく普通に続いていた。
俺は、いつもの側にいてくれるエルとルルには感謝している。母さんは相変わらず研究に没頭してほとんど帰ってこない。アリセナは、俺より早く学校に行っている。
避けているのかは知らないけど…。
学校に着くと、反対側の道から声を掛けられた。
「おう、紫蓮早いな」
「お前もな、柊羽」
柊羽と二人で玄関で上履きに履き替え教室に向かった。
「まだアリセナと喧嘩してるのか? 」
「うっせぇ、喧嘩てわけじゃ…。」
「いい加減仲直りしろよ。俺達にも影響を受けちまうからよ」
「あ〜その辺はすまんな」
教室の引き戸を開けて中に入ってすぐアリセナは、俺に気づくと目を逸らした。
ため息をついて席に座る、何分かして担任が入ってきた。
「じゃLHR始めるぞ〜。お前ら席につけ」
と言って教壇の後ろに立った。
俺は、ずっと窓の外を観ていた。
LHRが終わると、皆席から立って挨拶をした。
それからは、皆バラけて友達同士で話している。俺は、そのままずっと窓の外を観ていた。
窓の外を観ていると校門から黒髪の少女が入ってきた。
転校生だろうか? そう思ってずっとその子を観ていた。
「お待ちしておりましたよ。紫蓮くん」
黒髪の少女は、いつの間にか俺の後ろに立っていた。辺りの皆誰なんだ?て感じでざわめいていた。
ここまで読んでくれてありがとうございます
・記憶の世界に旅立つ...。
・失われた記憶。 それは、俺たちの...。





