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君に心を配ることが苦ではないのなら、それを愛と呼ぶのだろう  作者: 稲葉 鈴


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妖精が訪れるような、花園を、君と

 クラウス殿下とキーア侯爵令嬢の結婚式、フィルップラ候子とアハマニエミ伯爵令嬢の結婚式、ヒエッカランタ卿とフフタ伯爵令嬢の結婚式を持って、この夏に参加するべき結婚式は終わった。

 メルヴィ嬢はキーア妃殿下の侍女の一人となって王宮に上がることになった。メラルティン子爵夫人となってから、というお話もあったが、メルヴィ嬢か望んで、侍女となられた。侍女となると忙しくなるので、結婚への道のりが遠くなると皆様から諫められたそうであるが、その結婚相手の自分は王宮にいるのであるし、予定通りに翌年結婚式を行った。

 自分の結婚に伴い、母のメイドの一人が王都の屋敷に常駐してくれることとなった。彼女は自分の乳母でもあって、私とメルヴィ嬢の子供の世話をするのだと張り切ってくれている。気が付いたら、御者をしている彼女の夫と、侍従をしている彼女の息子と、メイドをしている彼女の娘まで王都の屋敷で働いていた。無論それぞれの家族もだ。本人たちがいいのであれば、良いのである。が。驚きはした。

 自分とメルヴィ嬢も一男一女を授かり、メルヴィ嬢はキーア妃殿下の乳母の一人となった。


「ところでメルヴィ、お気付きですか?」

「なんでしょう」

「私達の結婚は、五大侯爵家とそれから王家にも祝福されたのだと」

「言われてみれば、そうですわね……!」


 この国には派閥がある。どこの国にだってあるだろう。けれどそこで凝り固まらずに、派閥の外の方とも縁を持ち、この国を支えるものを育成するための機関が、王立学院なのである。

 自分はたまたま人との良縁に恵まれてここにあるが、さてそれは、自分のご先祖様が、妖精が訪れるような花園を作れたからなのかどうか。

 妖精のみが、知るであろう。

長らくのお付き合い、ありがとうございました。

芸術の国、という設定にしてしまった都合上、色々と言い回しを考えるのが楽しくて好きです。

今回はパーヴァリに泥をかぶってもらう形で詩作を投げ捨てました。

ありがとうパーヴァリ。ごめんパーヴァリ。


これだけ独立させる必要あるの? 昨日の後でよかったんじゃね?

と我ながら思いますが、ちょっとそこの突込みは! なしにしていただけると!!

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