6:モンシロチョウを怖がるんじゃねぇ
タイトルまんまなんですけどもね。
程良く田舎で育った我、危害を加えてくる虫以外は割と平気な民でございまして。
具体的に言いますと、蜂、ムカデ、毛虫辺りは実害があるので倒すか逃げるかするんですが、それ以外は割と平気です。
なお、蜘蛛に関してはムカデを瞬殺しようとする母上が大の苦手なもので、怖がるより先に母に見付かる前に家の外に捨てるが染みついています。
まぁ、小さいやつですけども。
でも蜘蛛って益虫もいるから、いてくれる方が羽虫とか食べてくれるんだよなぁ……。
あ、話題が逸れた。
そうそう、タイトルの件ですよ。
モンシロチョウって可愛いじゃないですか。
春だなぁって気分にさせられる。
農家にしてみれば害虫かもしれませんが、一般人が見る分には蝶々は可愛い系だと思いまする。
が、中学時代のことです。
我が中学は俺が通ってた田舎の地域+新しく開発された地域な小学校と、新しく開発された住宅街オンリーの小学校が合体しておりました。
お隣さんの地区だったんですよね。
正しくは、住宅街の人口が増えたからそっちに小学校が新設されたんですが。
そんなわけで、中学では二つの小学校の生徒が入り乱れます。
必然的に、都会っ子とまでは言わなくとも、田舎の土いじりなんぞ知らぬみたいな子が多かったわけです。
住宅街の子はお家に畑なんてないしね。
花壇がある子も少なかったよね。
お花は植木鉢、野菜はプランターぐらいしか知らなかったのではなかろうか。
んで、そんな子達が多かったわけですよ。
そしてある日の中庭で、俺はその光景に出くわしました。
中庭にはお花が咲き乱れ、春先ともなればモンシロチョウはいっぱい飛んでいるわけです。
テントウ虫も可愛かったな。
とにかく、中庭には蝶々がいっぱいふよふよしてたんですよ。
田舎組は、「あー、春だねぇ」「蝶々可愛いねぇ」みたいなモードで眺めておりました。
そこに突如響き渡る悲鳴。
キャー!イヤー!みたいな大声の悲鳴が聞こえて、田舎組は咄嗟に身構えました。
何事だ、と。
もしや蜂でも現れたか、と。
田舎だったので、ミツバチもいたけどスズメバチとアシナガバチもめっちゃいたんですよね。
あいつらは危ないので警戒しました。
そんな我々の視界に飛び込んで来たのは……。
ご飯を求めてふわふわ飛んでいるだけのモンシロチョウと、何故か悲鳴をあげてそれから逃げ惑う女子数人の姿。
いや、お前ら何やってんの?って素で思いました。
俺だけじゃなかった。
隣にいた友人達も、少し離れた場所にいた田舎男子チームも、同じ顔をしていた。
ちなみにモンシロチョウは女子を追いかけていたわけではなく、女子が花の側にいるからその近辺を飛んでただけです。
蝶々はお前らになんぞ興味はないのや。
ご飯の邪魔をしてやるでない。
みたいな気持ちで眺めました。
本気で蝶々を怖がって逃げているのか、男子に可愛いアピールをしたかったのか……?
わからんので、放置しました。
別に知り合いでもないので。
放置したけど、未だに納得がいかんのですよね。
蝶々は可愛いと思うし、人間に危害は加えてこないだろうが、と。
世の中には色んな人がいるなぁ、と思った思い出です。
なお、蝶々は別に怖くないと言った面々が、テントウ虫に触るのはちょっと……となってたのもよく分からなかったんですけどね。テントウ虫、可愛いのに。




