61話 戦争開戦!!
僕たちは魔獣化した黒鳥を追って行った。
「ココダ…!!」
と黒鳥は言い、僕たちは立ち止った。
目の前にあったのは工場跡地だった。
僕たちは工場跡地に入ろうとしたとき、ある声が聞こえた。
「よく、ここまで来れたな。そこだけは褒めてやろう」
その声は天真だった。
建物の中から天真が現れたのだ。
「いきなりですか…!!」
と真司は言い、邪神の弓矢を構えた。
すると、
天真は僕たちに言ってきた。
「まてまて、オレは天使武器を持っていないんだぜ?ちょっとくらい話を聞けよ」
「何故持っていない!?まさか、覚醒の準備をしてるんじゃないのか?」
と父さんが天真に聞いた。
天真は僕たちに言った。
「そうだな、俺の言う通りにすればおしえてやる。オレ以外の三人とお前たちの三人が順番ずつ戦ってもらう。各対戦のルールは簡単。力尽きた者の負けだ」
父さんは言った。
「そのめんどくさい戦い方は覚醒の時間を稼ぐためか…?」
「さあな?」と天真は父さんに言った。
そのとき、
聖弥とセレシアと康彦が現れた。
「さぁ、天使と悪魔の戦争、スタートだ!」
と天真が言った瞬間、突然工場跡地に輝かしい光が現れた。
「今度はなんだ…!?」
と僕は言った。
「まさか、覚醒っていうのが終わったのか…!?」
とマースさんは父さんに聞くと、父さんは答えた。
「いや、これは覚醒の光じゃない…!!まさか、この光は…!!」
そのとき、
たった一人の赤ん坊が現れた。
赤ん坊は涼しい顔して寝ている…。
僕は父さんに聞いた。
「なに…赤ん坊…?なんなんだ!?」
そう思ったとき、僕たちの心に直接届くような声が聞こえた。
《ワタクシの名は創造神 レティア。悪魔と天使を創り出した者です。貴方たちが戦うのなら、止めはしません。ただ、悪魔と天使には戦いの掟があります》
「掟…?」
と父さんが言った。
《天使の継承者 武沢天真の言うように、継承者の代理となる三人の中の一人がお互いに戦い、力尽きるまで戦ってもらいます。そして最終的に勝利したほうに願いを一つ叶えましょう。悪魔の継承者 松田隼人。願いを今言いなさい》
「えっ!?いきなり言うの!?」
と僕はレティアに聞いた。
《では、先に天使の継承者 武沢天真。願いを言いなさい》
天真はレティアに言った。
「悪魔界の滅亡。俺はそれを求む」
「あいつ…!!」
と真司やマースさんは天真を睨んだ。
《悪魔の継承者 松田隼人。あなたの願いを言いなさい》
僕はレティアに言った。
「もし、願いが本当に叶うのなら…、もう二度と悪魔と天使の戦い、いや、この世のすべての戦いが起こらないようにしてくれ!!」
《承知しました。では、天使の継承者と悪魔の継承者の代理同士の大戦を開始します》
そのとき、
天真たち4人と、僕と真司とマースさんと黒鳥は光に包まれ消えた。