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猫の嫁入り
天気雨が降り近くの店の軒下に入る、太陽はただひたすら熱を出している。
シャンシャン シャンシャン シャンシャン
遠くから何かが鳴る音がする、音の方に目を向けると、間近に篝火を持った和服の集団が目の前に現れた。
一歩下がると和服の集団も一歩近づいてきた、拳を構えいつでも逃げれるよう対処する、すると中心が開け、一匹の白猫が現れ言葉を発した。
「お前、私たちが見えているな、資格ありだ……私の婿になって貰う」
「えっ……嫌です」
「婿になって貰う」
「いやです」
「わ、た、しの!婿になって貰う」
「だから、嫌です」
いきなり婿になれと言われてなる奴は、この世に居ないだろう、相手が絶世の美女でない限り。
隣の篝火の連中が白猫に耳打ちをし、白猫が首を縦に振っている。
「なるほど、そーゆー理由か」
白猫が何やら納得した声を発すると、美目麗しい、絶世の美女の白無垢姿になった。
「これでよかろう、私の婿になれ」
いきなり婿になれと言われてなる奴は、絶世の美女みたいな姿の女性に惚れたのだろう。
バックの落ちる音が、雨上がりの地面に響いた。




