彼女が婚約者様を嫌う理由
私には素晴らしい婚約者様がいる。
容姿、身分、頭脳、強さ――いずれも兼ね備えた、非の打ち所のない、誰もが羨む男性。
貴族の令嬢として悪くもなければ良くもない、そこそこの私には不釣り合いな人。
そんな彼は、何故か出会ったときから、私を愛してくれている。
そして私は、何故か出会ったときから、婚約者様のことが嫌いだった。
彼が何をしたわけでもなく、ただ、一目見たそのときから。
どうして、私は婚約者様に愛情を抱けないのだろう?
どうしてあの夜会の日、思い浮かんだ見知らぬ光景の中、『死にゆく私』は呼んだのだろう。親しくもない、私を嫌う、軍人の名を。
容姿、身分、頭脳、強さ――いずれも兼ね備えた、非の打ち所のない、誰もが羨む男性。
貴族の令嬢として悪くもなければ良くもない、そこそこの私には不釣り合いな人。
そんな彼は、何故か出会ったときから、私を愛してくれている。
そして私は、何故か出会ったときから、婚約者様のことが嫌いだった。
彼が何をしたわけでもなく、ただ、一目見たそのときから。
どうして、私は婚約者様に愛情を抱けないのだろう?
どうしてあの夜会の日、思い浮かんだ見知らぬ光景の中、『死にゆく私』は呼んだのだろう。親しくもない、私を嫌う、軍人の名を。
第一章 夜会にて
(1)
2019/04/30 08:00
(2)
2019/05/01 08:00
(3)
2019/05/02 08:00
(改)
(4)
2019/05/03 08:00
(改)
(5)
2019/05/04 08:00
(6)
2019/05/05 08:00
(7)
2019/05/06 08:00
(8)アレン・ルタードは婚約者を愛している【前】
2019/05/07 08:00
(9)アレン・ルタードは婚約者を愛している【中】
2019/05/08 08:00
(10)アレン・ルタードは婚約者を愛している【後】
2019/05/09 08:00
(改)
(11)カレル・スヴァルツは上官の娘を嫌悪している【前】
2019/05/10 08:00
(12)カレル・スヴァルツは上官の娘を嫌悪している【後】
2019/05/11 08:00