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福田は捕まった!

ハズキ君を送る為にノートルダムまでやってきた。

校長に捕まりそうになったので逃げたら、今度は初等部の先生に捕まった……。


「是非とも福田様に授業をして頂きたく……」

「いやっ、あの、あっ、そうだ!

 逆に、授業を見学させてもらえないですか?」

「見学ですか?」

「ええ。他の人の授業を見て、不足している部分を補完するような授業をしたいと思ったので」

「ふむふむ。なるほど! 流石です!」


ふう、咄嗟の言い訳だが、何とかなったかな?

まぁ、授業見学しなきゃいけないけどね。

でも、こっちの世界の勉学を知らないので、良い機会だとは思う。



って事で翌日。

ヒヨを連れて授業見学にやってきました。

何故ヒヨが一緒なのかって? そりゃ判らない事が出たらこっそりと教えてもらう為だよ。


俺が教室に入ると、一気にざわめいた。

あ~、初等部の子供にも知られているのか。テレるなぁ。


……って思ってたら、違いました。

ヒヨが人気でした。…………恥ずかしい!!


「はいはい、皆さん、注目!

 今日は使徒である福田様が授業を見学されます。

 しかし、皆さんが何かをしなければならないという事はありません。普通に授業を受けてください」

「「「は~い」」」

「で、福田様。その肩に乗っている黒猫は?」

「ニャ! ネコじゃないニャ!」

「はい、ヒヨは黙って。

 これは私の従魔のヒヨです。知識豊富なネコなので、役に立つ事もあると思い連れてきました」

「そうですか、判りました」


納得してもらえたようだ。

だからヒヨ、しっぽで背中を叩いて抗議するのは止めなさい。

良いじゃないか、ネコで。クロヒョウなんて言ったら、教室がパニックになるかもしれないだろ?


「では歴史の教科書を開いてください。

 あっ、福田様、教科書が必要でしょうか?」

「あ~、大丈夫です。見たいと思ったら、えっと、この子のを後ろから見させてもらいますよ」


と眼の前に座ってる男の子を指差して言うと、その子はめちゃくちゃ混乱した。

判った、教科書に落書きしてるだろ。だから見られたくないんだな?

俺も子供の頃にはよくやってたわ。パラパラマンガ書いたりしてたなぁ。


「判りました。

 では皆さん、今日は魔法の歴史を勉強します」


ほほう、なかなか興味のある話だ。面白そう。


「魔法がどうやって生まれたか判る人は居ますか?」

「はい!」

「どうぞ」

「魔法はモンスターが使ってるのを見て、自分達も使えないかと研究したのが始まりです!」

「その通りです。有名なのはファイヤーですね。

 モンスターが倒した獲物を魔法で焼いて食べているのを目撃したアレキサンド・フニャウが研究したと言われています」


へ~、そうなんだ。

しかし、魔法で焼いて食べるモンスターも驚きだが、それを見て真似しようと思ったフニャウ?も凄いな。


「フニャウは、モンスター界でも有名ニャ」

「えっ? そうなの?」

「四天王は会った事もあるって言ってたニャ」

「マジで?!」

「ただの食い意地の張ったオッサンって言ってたニャ」


……焼いて食べてたのが羨ましくて研究したのか。

聞きたくなかったわ、その情報。

それを判ってたのか、こっそり教えてくれたヒヨ。そこまで気遣い出来るなら、教えてくれなくても良かったんだが。


「それからアレキサンド・フニャウは、色々な魔法を発見しました。

 凍らせるフリーズ、水を作るウォーター、等ですね」


うん、明らかに食の為だね。

凍らせて保存、料理に使う為の水確保、って所か。


「更にアレキサンドは、これらの魔法を惜しげもなく人々に教えました。

 これにより、魔法は全世界に広まって行ったのです」


それも食の為だろうなぁ。

例えば海産物が食べたいと思ったら、自分が出向くよりも誰かに行って貰った方が楽。

でも道中で腐ったら困るので、凍らせる事を教えたんだろう。

食に対する執念、すげぇ!!


「それから50年後、ある出来事が起きました。分かる人は居ますか?」

「はい!」

「はい、どうぞ」

「第一次魔法会議です!」

「その通りです。よく勉強してますね」


魔法会議?


「ヒヨ、魔法会議って何?」

「魔法を戦争に使う事に対する会議ニャ」


なるほど。ダイナマイトを作ったら別の意図に使われるようになった、みたいなものか。


「福田様、それは第二次魔法会議です」

「あっ、聞こえてましたか?」

「はい」

「すみません……。でもそれは第二次なんですか?」

「はい。第一次は、魔法論者と科学論者が意見を出し合った会議です」

「へ~、それはどんなものだったんです?」

「それまでは、例えばウォーターを使えば水が生まれるといった漠然としたものでした。

 そこを疑問に思った学者が問題提起したのです。『普通に飲んでいるが本当に飲料に適しているのか?』と」

「ほうほう!」

「他の学者は『火を付けているがどういう原理なのだ? 魔法という言葉で誤魔化すなよ!!』と言ったそうです」


そうだよな。誰でも疑問に思うよな。

面白くなってきたねぇ!

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