level 64 ボクっ子姫と弓矢の少女
3ヶ月ぶりです・・・m(_ _)m
樹の上には小さな少女が立っていた、こっちを見てニヤリと笑むとオーガに向き直り弓矢を連射した。
「おらおらおらあっ!!」
叫ぶ少女、次々と倒れていくオーガ達・・100匹以上いたオーガはあっという間に半分以下になっていた。
「す、凄い・・誰だろう、あの娘・・・」
高い木から飛び降りてオーガからボク達を守るように立ちはだかる少女、短い髪に茶色い肌、軽装で弓を構えながら自己紹介した。
「わいはクリアン、ドラグーン国魔法師団の一員や。取り敢えずアレ倒そか?」
「クリアン?もしかして・・・厄介ですね・・・」
「マルチちゃん?知ってるの?厄介ってどういうこと?」
「それは・・・」
「話は後やで?オーガ来てんで?」
うわっ!オーガの群れが100メートルまで迫ってきてた!
「いくよ!マルチ!!」
「仕方ないですね・・・」
アリアちゃんとマルチちゃんが挙って走っていく、向かってくるオーガを斬り倒していくアリアちゃん、闇魔法で苦しめているマルチちゃん。
「お手並み拝見っちゅうとこやろか?けけっ・・・」
何だか不謹慎でそぐわない事を呟いているクリアンさん、横目で睨んでるとこっちにもオーガが突っ込んできた!
「ほら、姫ちゃん!来たでぇ!精霊使いやあ!」
「姫ちゃん??な、なんでそれを??で、でもわかった!ホーリー!!」
契約した精霊とはポットを使わなくても直接出せるらしくて直ぐ様ホーリーを呼び出した!!
「ホーリーランス・・・」
ホーリーが呪文を唱えると群れの頭上に無数の槍が現れオーガをあっという間に光に変えていった・・・
「終わったかあ?時間かかり過ぎやで、もっと早く倒さなあかんなあ・・・」
ようやく倒してみんなヘトヘトになっている所に嫌味の様に言ってくるクリアンさん、その言葉にカチンときたけどその通りなんだろうなあ・・・
「あんたねえ!ちょっと言い過ぎなんじゃないの!?」
「言い過ぎ?ホンマのことやろ?敵は待ってくれんのやで?」
「それで標識の向きを変えたりオーガの群れをわざと呼び寄せたりしたわけですか?」
ブルーが真実を告げる、え?そんなことしてたの?
「へ?そ、それは姫ちゃん達の力量が見てみたかったっていうか・・・」
「ああ!もう!急いでるのにそんなことして!!あんた何考えてんのよ!」
「クリアン・・・思い出しました、魔法師団の厄介者・・・腕は確かですけどトラブルメーカーでソナタ様もお困りになっているとか・・・」
「ソナタさんが?でも何でここに?」
「師長・・ソナタちゃんに頼まれてな、メルヴィル様のご命令らしかったから流石にわいも聞かんとマズイんでな・・・」
言い淀むクリアンさん、メルヴィル様が怖いのかトラウマがあるらしい。
「・・・いらないよ、帰って?」
「はあっ!?な、なんて?なんて言うた?」
「要らないよ?クリアンさん、って言ったの!」
「そんなん困るわ!堪忍してくれや、姫ちゃん!いや、ツバサ姫様!」
「ダメ、いらない。」
「翼が怒ってる・・・」
「怒る姫様も素敵です・・」
呆けてるクリアンさんをほっといて元来た道を戻る、随分回り道しちゃったけどセントフォレストに急がなきゃ・・・




