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ボクっ子姫と竜の国  作者: あさたろ
第2章 ボクっ子姫とゲームの日常
29/67

level29 ボクっ子姫とエールちゃん(ママ編)



エール・イイコナ・ドラグーン



誰かに聞かれた時にボクの妹という

ことにして仮の名前をつけたんだけど、

いいな・・・イイコナってミドルネーム。

みんな忘れてるかもしれないけど、

いや忘れてほしいけど!

ボクなんかナイチチだよ!?

はあ・・・



「私産んだ覚えないんですけど・・・」


「え?メルヴィルさま何か言いました?」


「いえ?別に・・・後は喋ったり学んだり出来るようにしたいですね。」


「え?出来るの!?」


「出来ますよ、ドラゴン族はもともと人間より頭がいいですから。」


「じゃあ教えてみよう!」




と、いうことで今回はボクとアリアちゃん、マルチちゃんで教えることになった。



「ママ!マ~マ!!」


「おかあさま・・・」



二人とも自分を指差して一生懸命教えているけどエールは欠伸をして眠そうだった。



「全然ダメみたいだね?」


「もっと根気よく教えないとダメかなあ、でもあたし頭悪いしなあ・・・」


「ではアリア様は姫さまのパートナーを辞退ということで・・・♪」


「誰がいつそんなこと言ったのよ!?まだまだやるわよ!」


「それでこそ我が宿敵ですわ・・・」



お互い睨みながら苦笑いしているよ、仲がいいのか悪いのか?



「あれ?エール?どこ行くの?」


エールは飽きたみたいでどこかに行こうとしている、後ろから抱きついて動きを止めた。



「翼が女の子を呼び捨てにするなんて珍しい、というか初めてじゃない?

なんで?」



「え?だって娘だからいいかなあって思って・・・ダメ?」


「なんかズルい!あたしもアリアって呼んでよ!」



「我が下僕、牝豚マルチとお呼びください・・・」


「いや、呼ばないから!」



三人で色々言い合ってるうちにエールはボクの手の中から居なくなっていた。



「ちょ、ちょっと待って!エールがいなくなってる!」


「え?どこいっちゃったの?」


「探しましょう・・・」




ボクたちは手分けして探すことにした、どこ行っちゃったんだろ?



「エール!エール!?」



親だって、娘だって思ったばかりだったのに・・・


こんなことしちゃ親失格だよ・・・




「メルヴィルさま、エール見なかった!?」



「エールちゃん?いいえ、見なかったですけど・・・」



「どこいったのかなあ、心当たりない?」



「う~ん、私にはわかりませんけど、子供って小さいときはやっぱり親が一番好きなんじゃないですか?お母さんの匂いとか・・・」



「匂い?もしかして・・・」




ボクはメルヴィルさまの言葉をヒントにある場所に来た。



「いた・・・よかった。」




エールはボクのベットに寝ていた、昨日は一緒に寝たからボクの匂いを覚えてたんだ・・・




臭いとかじゃないからね!




「エール・・・」



ボクは寝ているエールの頭を撫でながら名前を呼んだ。



暫くしてアリアちゃんとマルチちゃんも部屋に来て寝顔を見てた。




やがてエールはゆっくり目を開けてボクの指を小さな手で握り言った。




「まま・・・」




え?え?ボクがママ!?


パパじゃないの?




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