level30 ボクっ子姫と職業選択の自由
「パパ、パーパ!!」
「おとうさま・・・」
結局エールがボクのことをママって言ったので今度の二人は自分の事をパパって呼ばせようと必死だった。
「ま~ま?」
エールが困ってボクの方を見る、ボクも困ってるんだけどね。
それはともかく今日はお勉強の日、先生はメルヴィルさまだ。
ボクとアリアちゃんのこの国についてのお勉強も兼ねてるみたいだ。
ボクは勉強好きだけどアリアちゃんはムスッとしている。
「じゃあエールちゃん、5+4は?」
言われたエールは自分の指を数えて計算をしている。
「きゅう?」
「はい、よく出来ました。」
この世界は日本製のゲームなので基本的には現代日本とおなじみたいだ。
日本語に英語が混ざってたり計算も一緒だったり単位もおなじだけどロールプレイングゲームの世界も混ざってる。ボクとしては楽しいけどね。
「じゃあ次は姫さまとアリアさんの勉強をしましょうか。」
「え~?あたしはいいです、勉強嫌いだし・・・」
「まあそう言わないで♪この間は国についての勉強をしたので今日はこの世界の職業や亜人について勉強しましょう。」
「職業かあ、この城もどんな職業の人がいるのかよくわかんないよね。」
「亜人ってなんですか?」
「亜人というのは人に近い生き物で
たとえばエルフやヴァンパイアみたいに何百年生きる者や人と犬人間や猫人間の様に同じ年を生きる者もいます。
でもその殆どが孤児だったり奴隷として使われています・・」
そっかあ、助けてあげたいけど全部は無理だよね・・・
「でも竜と人の亜人は前にも言いましたけど例がないんです、どうしてエールちゃんは人の姿をしてるのか?」
うん、なんでだろう?
でもエールはキョトンとした顔をしてるだけだった。
聞いてもわかんないよね。
「では次にこの国の職業ですけどそうですね、姫さまの世界にはどんな職業がありますか?」
「う~ん、知ってるとこで言うと学校の先生とかお医者さんとか政治家とかかな?」
「政治家はわからないですけど先生やお医者さんはありますよ、後は漁業、林業、農産業ですね。お城だと執事とメイドやコックとか。上げたらきりがないですけど。」
「あたしは戦士なんだけどそれも職業ってことになるの?」
そういえばアリアちゃん戦士だったっけ
「そうです。戦士を分けると騎士、傭兵、冒険者などになりますね。魔法使いや聖職者である僧侶もあります。」
「色々あるんだなあ・・・」
ボクがいる現実の世界でもいろんな職業があるけど働く人って偉いなあ。
また退屈そうなエールに聞いてみた。
「ねえ、エール。どんなお仕事したい?」
するとエールは少し考えた顔をして
「ままみたいになりたい。」
え?ボクみたいに?それともドラゴンのママ?
「そっかあ、ありがとうね。」
エールの頭を撫でてあげると照れた笑顔をみせてくれた。
ボクは大人になったらどんな職業に、どんな人になりたいんだろう・・・




