記念対戦 MIO
対戦相手3チームはすぐ決まった。
対戦したくてウズウズしてる龍臣さんにより、即対戦開始。
甲冑でどのくらい動きが制限されるか懸念されたが、重さの分、落ちたスピードよりも、その加味された重さにより増強されたパワーがエグすぎて1戦目も2戦目もほぼJINさん一人で撃破。
腕一振りの重さがヤバい。
喰らった相手は全員失神。
これにはMIOからクレームが入った。
「全然面白くない」
確かに。
MIO、全く走ってないし、俺に関してはライフルを構えてもいない。
「いや……悪い……重いんだけど意外と動けちゃって、つい……」
JINさんに甲冑はやばい組み合わせだったのかもしれない。
なにより戦バニやるのが久しぶりで楽しくて仕方ないようだ。
次は手加減しなくてもいいから、走らせろ、撃たせてと注文をつけた。
今回の相手はスナイパーがいる、珍しく二人だ。このパターンは初めてだ。
俺は作戦を立てた。
それを二人に伝える。
「俺、今日はツナギがピンクだからどうやっても目立つし、即狙われるはずです。
相手チームにはスナイパーが二人、他のプレイヤーが二人いますよね?
一人のスナイパーは間違いなく俺を狙います。役割がどうなってるかはわからないけど恐らく分担してると思う。
その隙にもう一人のスナイパーは甲冑を貫けないJINさんではなく、MIOを狙うはずだからMIOは対戦開始と同時に走って。
必ずMIOを狙ってくると読んで、俺を狙ってるスナイパーは無視してもう一人にだけ集中して。
MIOのトップスピードにいきなり合わせられるスナイパーはまずいないから、居場所を割り出す意味でも走って撃たせて。あとの二人はJINさんに任せます」
「俺、スナイパーがどこにいるかわからないよ」
「それは俺が見つける。二人のスナイパーがいる方角に向かって撃つから、その直後に撃ち返してきた方は俺狙い。撃ち返さなかった方がMIOの標的」
「わかった」
「いけそう?」
「距離詰められればいける」
「JINさんは任せていいですよね?」
「任せろ」
3戦目開始。
言われたとおり、MIOはトップスピードで駆け出す。
ヒールが高いので足元が不安定だがそれを物ともせず駆け抜ける。
2発の銃声が響く。
1発は俺に、1発はMIOに対しての発砲だ。
このステージで俺を狙えるのは俺のいる所よりさらに高い場所じゃないと狙えない。
となるとその場所は限られる。
ある程度ざっと絞り込んだ所の一つから撃ってきた。
もう一つの銃声は10時の方角。
あまり高いビルではない、屋内からだ。
2箇所へ撃ち返す。
撃ち返してきたのは俺を狙った高い方のビルだ。
やはりそこか。
ということはMIO狙いはこっちだな。
「MIO、10時の方向、屋上に黄色の看板があるビル見えるか? そこの4階左側の窓」
「了解」
MIOはビルの裏側へ回るとそのまま他の建物を足掛かりにして屋上へ上がる。
なにする気だ?
MIOは屋上に設置されている黄色の看板を蹴り倒した。
MIOなりの宣戦布告だ。
異変に気づいたスナイパーは居場所が割れたことを察しているはずだ。
ここで迎え撃つか撤収するしかない。
MIOは考える隙を与えなかった。
スナイパーのいる部屋に侵入して接近戦に持ち込んだ。
こうなると基本ライフルのスナイパーは分が悪い。
MIOに回し蹴りを喰らい、窓から投げ出される。
それでもMIOは攻撃の手を緩めない。
そのまま4階から落下したスナイパーを追って自分も飛び降りる。
落下し、強く体を打ち動けなくなったスナイパーに、落下の勢いそのままにヒールで思い切り踏む。
いくら戦バニでは死なないとはいえ、攻撃がエグい。
ワイプの地図にピンが刺さる。
MIO勝利。
メタメタにされたスナイパーの人、
満足そうな顔してるのは気のせいだよな?
MIO、win
黒レオタードの特別バージョンMIOがMIOポーズすると、かつてないほどコメントが沸いた。
「エロかわ、やべえ」
「これはこれは……」
「スクショが止まらん」
「このコスチュームでMIOポーズは反則」
「かわいいとエロいが共存」
「ずっとこのままでいいのにな」
「蹴る時が一番エロい」
「わかりみ」
「見えそう」
「いいなあ俺も踏まれたい」
「同志よ」
「だからこいつ満足そうな顔してんのか」
「そりゃそうだろ」
「裏山」
コメントが止まらない。




