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甲冑、レオタード、ツナギの異様な3人がロンさんの店へ向かう。
店に入り、ロンさんに繋ぐ。
「ロンさん、こんにちは、いらっしゃいますか?」
「いるよー、いらっしゃい」
「こんにちは」
「おっと! この3人か! すげえな、圧巻だなw」
「ロンさん、この度は俺たちの注文を快く受けてくださってありがとうございました。
ロンさんの迷惑にならないよう承諾許可として、雁首揃えて来ました」
龍臣さんらしい挨拶だ。
「あはは! 権利問題うるさいからね、助かるよ」
「これで大丈夫ですか?」
「OK。まあ、そんな堅苦しいものじゃなくて本人の許可が取れればいいってことなのよ」
「良かった」
「どう、フィギュアの出来は? 満足してもらえた?」
MIOが、
「すごくかっこいいです! かわいいです! 想像以上でした! ロンさんに頼んで良かった!」
と興奮気味にロンさんに伝える。
「いやあ、MIOちゃんにそう言ってもらえると嬉しいなあ」
デレデレのロンさん。
音声入力で文字に変換されるからわからないけど、こいつ男です。
「知らなかったとはいえ、3人でめちゃくちゃな注文をして納期をきつくさせてしまって申し訳ありませんでした」
と龍臣さんが謝ると、
「それね! みんな内緒でやってるから、バレないように連絡するの大変だったんだよね」
とロンさんが笑う。
「それに関しては本当にすみませんでした。
ロンさんのおかげで全員サプライズ成功です」
「本当? そりゃ良かった。
ても、やり甲斐あったよ、ハイグレードはこっちも楽しいから有難いよ」
「ロンさん、一つお願いがあるのですが」
龍臣さんが切り出す。
なんだ?
春臣と顔を見合わすが龍臣さんがなにを頼むのか全くわからない。
「ん? なにかな?」
「俺たちが作ったフィギュアを今日俺たちがログアウトするまで、この店の画面に映してもらえないでしょうか?」
あ、龍臣さんの言いたいこと、なんとなくわかったかも。
春臣はまだキョトンとしてる。
「え? マジで? いいの?」
「はい、ロンさんが良ければ」
「いやいやいや! こっちがお願いしたいくらいだよ! この画像出したら宣伝効果半端ないから!」
やっぱりそうか。
でも……
「ロンさん」
俺が話しかける。
「前にひっそりのんびりやりたいみたいなこと言ってましたよね?
俺はともかく、JINさんとMIOのフィギュア画像出したらお客さん殺到しますよ?」
そこが気になる。
「NAGIさん」
「はい」
「それはね、俺の見栄ですw」
「え?」
「だって店出してるのにお客さん少ないでしょ? まあ小さくて目立たないし宣伝もしてないから当然なんだけどさ。お客さんが増えるのは大歓迎なんです」
「なんだあ、俺はてっきり確固たる信念で客を絞ってるのかと思ってましたよ」
「違うよwここが閑古鳥鳴いてるだけw
俺が対応できる範囲でのんびりやりたいのはそのとおりだから、あまりにも殺到するようなら絞らせてもらうから大丈夫」
「それじゃ、名前出して宣伝してもいいですか?」
「もちろん! あ、俺の名前と店名だけにしてもらえると嬉しいな」
「街の名前は?」
「そこは自分たちで辿り着いて欲しいから伏せてもらえる? 少し遊びの要素も入れたい」
「了解ですw」
「JINさん、MIOちゃん」
「はい」
「お二人のネームバリューお借りします」
「俺たちで良ければ使ってください」
と龍臣さんが言うと、
「宣伝になるかな?」
とMIOが不安そうにする。
お前は自分の人気度をリアルでもバーチャルでも全く理解してないな。
「MIOちゃん、多分エグいことになるから見てて」
「はい」
まだ不安そう。
「あ!」
龍臣さんがでかい声をあげる。
「JINさん、どうかした?」
「あの……黒レオタードのJINのフィギュアは勘弁してもらえませんか……」
ふっ
ふはっ!
「あーあれね! あれはまあ、そうだよなw」
「すみません、あれだけは勘弁してください」
ふくくくく
「JINさんのイメージ崩壊するもんな」
「お願いします……」
「それじゃJINさんに頼まれた三体のフィギュアと、MIOちゃんに頼まれた甲冑JINさんとレオタードMIOちゃんのだけ出すね、いいかな?」
「はい、それでお願いします」
「こちらこそ宣伝に使わせてもらえるなんて光栄です」
ロンさんの権利問題が解決し、やっと戦バニがやれる。




