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第13話-B 中学2年生 ~誇らしい友人~

由奈たちリレー走者はクラスごとに集まって、固唾を飲んでアンカーの走りを見守った。


由奈たちのクラスは、誰よりも晴基への声援に熱がこもる。


「古山くん、頑張れー!」

由奈も声を出して応援する。


その場にいるクラスの全員の声はもちろん、全校生徒の歓声を受けながら、晴基は一位でゴールした。


「やったぁー!!」


走者全員、飛び上がって喜ぶ。そして、晴基のところに駆け寄る。


全校中の注目が、晴基に駆け寄った由奈たちのチームに集まっているが、それには気づかないほど、チームで喜び合った。


「やっぱり古山くん、速い!」


由奈は小学校の時から知っている晴基が見事一位を勝ち取り、みんなの注目を集めていることを誇らしく感じた。


「俺の前で由奈が三位まで上げてくれたから、いけたんだよ」


晴基は、みんなに囲まれながら、まだ息を整えている。

両手を膝について、肩と背中で息をしている。


「みんな、いいとこ順位で走れたよねー」


「ほんっと、よかった!」


「古山、すげぇわ」


口々に労いあって、晴基が歩けるようになったところで揃って団席に歩いて戻る。


団席では、クラスメイトだけでなく、一年生も三年生も手を叩いて迎えてくれた。


「古山くん、団対抗にも出るし、大丈夫?」

由奈は晴基を見上げて言った。


「うん。それな。何とか回復しないとな」

晴基が小さく笑って言った。


晴基は少し疲れているように見えたが、由奈の中には、彼ならなんとかしてくれる、という感覚が小学校からの経験としてある。


リレー走者はみんなに囲まれている。


そして、その光景を健斗は遠目に見ていた。


小六で同じクラスだった由奈と晴基が一緒にいる光景は、健斗にも親しみのあるものだ。


そして、二人がリレー走者として活躍したことを誇らしく感じる。


晴基は、健斗の親友で、以前なら、自分も同じクラスでこんな時には誰よりも晴基の傍にいた。


けれど、晴基は別のクラスメイトに囲まれている。


当たり前なのに少し寂しくて、晴基が少し遠くに感じる。


そして、今、晴基は全校生徒から注目されている。


これからも、きっと、それは続くのだろう。


小学生の頃からみんなに頼りにされていた晴基。

その時にはわからなかったが、健斗は晴基を尊敬している。

当時、男子の多くには、そういう感覚があっただろう。


お互い、一緒にいると面白くて、でも、ちゃんと締めるところは締めてくれる晴基は、学級委員などやっていなくても、みんながの中心になっていた。


健斗は、自分が晴基の親友だということを、誇らしく思いながら晴基を眺めていた。


団席のあちこちで、さっきのリレーの話題が飛び交っている。


グラウンドの真ん中では、もう次の競技の整列が始まっていた。










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