希望の物語第11章「思い出の魔法」
いつも読んでいただきありがとうございます。昨日雨の中良い事があって買い物に行って、傘立てに傘置いてたら買い物が終わってから傘とろうとしたら、無くなっていてびっくりしました。警備員さんに話をして、傘を借りて帰りました。
アオは夢を見ています。父さんとお母さんが生きていて、アオがまだ3歳だった時の話です。自分の家の庭で砂遊びしていました。母親がいつもよく教えてくれた魔法がありました。
母親「もし、世界が色と音がなくなってしまったら、こういうのよ…奇跡の魔法は誰にも教えてはダメよ」
そういうと、母親は泡のように消えていきました。
アオ「あれ?お母さんって生きてたっけ」
そう独り言を言うと次の瞬間、海の中にいました。
父親「アオ、聞いてるのか?眠いのか?」
アオ「ごめん父さんボーとしてたよ」
ふと気がついて視線を向けると、アオは12歳のころ、いつものように、父親に
ハーモニカの演奏の仕方をおそわっているところでした。
父親「アオ大丈夫か?そんなんで明日お留守番できるのか?俺は、お母さんとウォンカ集落にいってくるんだ、沢山お土産も用意するから、いい子で待っているんだぞ」
見ている光景が霞がかります。目をこすると
母親「ウォンカ集落に行ってくるわね、いい子で待ってるのよ」
母親はそういうと、父親と共に扉を開けて外へ出ていこうとします。
アオ「行かないで、お母さん、父さん!」大声で叫び、飛び起きます。すると隣で、
ミムが慌てて「どうしたの!?すごくうなされていたようだけど」
アオ「ここは?どこ?」
ミム「宿屋の2階の一室よ、まる1日寝てたんだから。お医者さんにも見てもらったから大丈夫よ、みんなまだ白黒だけどね」
アオはベッドから起き上がると靴を履いて、ゆっくりと、手すりに寄りかかりながら階段をおり、玄関の扉を開け、集落の中心に歩き出しました。
ミム「どこいくの!?病みあがりなんだから、まだ寝てた方がいいよ」と追いかけます。
アオは青白い顔をしながら、
アオ「思い出したんだ。元に戻す魔法を今からやるから見てて」
ミム「一体どういうこと!?戻せないんじゃなかったの!?」
アオは心の中で、僕はどうして今まで大事な記憶を忘れていたんだと思い、もやがかかっていた記憶が晴れたような、そんな気分でした。
その思いとともに、ここで助けなくてどうする!このままじゃ、ダメだ。リリアを僕は迎えに行くんだ!
「ファルべ・サウンド・ヴンダー!」(色、音、奇跡の魔法)
空から光の粒がおりてきて集の人々建物、雪山、空、太陽が色を取り戻していきます。その変化と共に風の音も聞こえてきました。
ミム「うそ…奇跡だわ、ありがとう!アオ私にもできるかな?」うれし涙を流しながら、微笑んで言います。
アオ「小さい頃お母さんにこの魔法を教わったんだ、出来るかは久しぶりだから賭けだったんだけどね、誰でも使えるわけでも無いみたいだ」
ミム「すごいわ、ほんとうにありがとう!」
そう言うと、ミムは自分が持っているネックレスを、おもむろに外します。
ミム「アオ、お礼にこれをあげるわ」
アオ「いいの?こんな貴重そうなもの」
ミムは何か納得したように、うなずきます。
ミム「アオってあなたの事だったのね」
アオ「ありがとう、僕のこと知ってるの?どこかであったかな?」
首を少しかしげながら言います。
ミム「何年だったか忘れたけど、ある夫婦がウォンカ集落にきて、このネックレスを
アオって言う子に渡して欲しいって、預かっていたの。それからこの二人に、頼まれていたの。その子助けてあげて欲しいと」
アオ「その人たちの名前は?」と不思議そうな様子で聞きます。
ミム「名前聞く前にいなくなってた」
アオ「そっか、何か手掛かりがみつかると思ったのになぁ」少し残念そうに言います。
アオは、果たして、両親はここに辿り着いていたのか?もしかしてその帰りに?一体何故このウォンカ集落にきた理由は?ネックレスを見ると金色の縁取りに雫型の形に真ん中にはオパールのような魔石が埋め込まれています。これは何に使うのだろう?
じっくり考えていると、突然
集落人達や精霊達が一緒になって、一斉にアオを持ち上げます。どうあげをしながら、お礼を言います。
集落人達、精霊「ありがとうアオ!」
アオびっくりしながら「下ろしてー!」
ミム「アオは病みあがりなの!下ろしてあげてー!」止めに入りました。
今日傘は警備員さんにちゃんと返しました。お礼も言いました。良い事と悪いことが同時に起こった日でした。




