第28話 俺、本を読む
さあさあ本格的にWifi獲得編という名のデュークさんの世界を冒険する本章の真髄が垣間見られたかと思います。
本章は友情、冒険、政治、癒しの4つの要素を意識しています。
今までが生ぬるかったと思っていたそこのあなた、ご期待ください!
これから世界が動きますよ!
ゴリゴリの異世界ファンタジーを期待されていた方は後もうちょっと待って。Wifi獲得編は宇宙船やVtuberが出てくる近未来ファンタジー。中世にはそもそもネットなんて無いからね。
今後、自分で作った世界で程よく無双して気持ちよくなる章を書きたいと思ってます。ぜひお楽しみに。
今日の鳩電話制作も一段落したところで、俺達は約束どおり残ることにした。俺はバイトまで1時間も余裕がある。10分程度なら大丈夫。
デューク先生「今日は予定があってここの教室使うから、早めに帰ってね」
特異点物質研究班以外の人たち「はい」
「さあ、みんな帰ったことだし早速始めよっか」と言いながら先生は入口の鍵を施錠した。
先生「それじゃあちょっと離れといてね」
ミコ「何だろう」
すると黒板が上に持ち上がった
サキ「うわぁ、凄い」
ケン「これこそ男のロマンだな」
ハタハラ「黒板の裏にこんな空間があるなんて」
先生「さあ、みんな上がって」
黒板の上に上がるのは、俺の中学校の体育館のステージくらいの高さだ。
ヤマダ「でも、黒板の裏にこんな空間がおけるほど、スペースってあったっけ?」
ニシカワ「それもそうだね、どうしてなんだろう」
先生「それも含めてここで話すから、とりあえず椅子に座って」
先生は一足先に長机のそばにあるパイプ椅子に座って待っている」
マトー「うわぁ黒板の裏にこんな空間が」
先生はみんなが椅子に座ったことを確認したあとに、
「それじゃあ、まず今日から君たちと一緒に行動することになったマトーさんについてだ。マトー、自分で話す?」
「はい、自分で話します。」
ヤマダくんは先生が自分自身のことを話すことを期待していたような顔だ
「分かった。みんな、驚かないで聞いてくれ」
「実は、僕は、もともとデューク教国出身ではない外国人なんです。」
「なんだ、そんなことか、ここの言葉が上手いから全然分からなかったよ」
「それで、どこの国なの」
「それは、隣のチェン国からです」
「あら、それは大変だったでしょ」
「でも、それなら、どうやってあの国抜け出してきたの?まさか脱北?」
そういえば、前世でも脱北という言葉を聞いたことがあるけど、もしかして、チェン国ってのは北にある国なのかな?もしおんなじような国なら色々と大変そうだ。
「いえ、私は軍に雇われて諜報活動をするためにこの国に来たんです」
「諜報活動って、つまりはスパイ?」
「はい、でもこのことを先生にバレた以上、もう続けることは出来ません。」
先生は安心させるように話す「この子は、親を助けるために、12歳のときに一人で何も分からない、言語も通じないこの国にやって来たんだ。そんなに警戒しないでやってくれ」
それから先生はチェン国で彼女のお父さんがどのような扱いを受けていたかを話した。
「でも心配いらないぞ。なにせ、こいつのお父さんは今や映画制作を出来るようになったんだからな」
「映画って、どんな映画ですか?」
「僕も知ってるやつですか」
「今流行ってるケッチャマンの原案がその人だ。」
「えぇぇ」
「凄い人じゃん」
マトー「私もびっくりしたんだよね」
「そっか、小学生以来、家族とは会っていなんだもんな」
「中々つらい過去だよね」
「俺達はお前が困ったときには手伝ってやるよ」
先生「定期連絡を怠った場合、最悪この子の上司から襲われるかもしれないからとりあえず、この子と一緒に住んでもいい子はいる?」
先生「俺がやると女の子だし、18歳とはいえ、少し、ね」
俺「それじゃあ、あそこのアパートにします?」
先生「でも、あそこはこの前一人入ったからもう空きがないんだ」
ニシカワ「あそこってどこ?」
俺「実は先生と同じアパートの隣の部屋なんだ」
ハタハラ「私はお母さんとお父さんがなんて言うか分からいし」
俺「俺で良ければ一緒に住んでもいいよ」
マトー「ありがとう。」
「おいおい、もしかしてこの子のこと狙ってるな」
俺「大丈夫大丈夫、バイトで忙しいから家はほとんど居ないし」
ヤマダ「家は解決したとして、軍と縁を切ったことをいったん家族に伝えた方がいいんじゃない?いつお前の父さんがまた襲われるか分かんないし」
マトー「あの国じゃ、民間で映画なんて、そんなもの作れるような感じでも無いから、今はもともといた家には住んでなくて、別の国のどこかに移住ていると思うんだ。」
ヤマダ「それもそっか。だったら家の場所が分からないから連絡の仕様が無いじゃん」
ニシカワさん「もしかしたら、映画のイベントとかがあったらそこに出席してたりしないかな」
ハタハラ「確かに、そこでだったら会えるかもしれない」
マトー「その手があったか。みんなありがとう!」
ニシカワ「そういえばケッチャマンが作られた映画ってどこの国だっけ」
ハタハラ「コン共和国だったと思うよ」
ニシカワ「結構遠いね、吹き替えがあるとはいえ本当にデューク教国までイベントやるかな?」
ケン「俺達みんなで行くっていうのはどうだ?」
ミコ「良いね!でも、5月5日までには絶対に終わらせないとだから行くとしてもそれ以降だね」
サキ「もし5月4日とかにあったらまずいから事前に調べとこう」
マトー「みんな色々強力してくれてありがとうございます。」
ヤマダ「良いよ、メンバーに危険が及ぶならほっとけないしね」
しばらくして俺達は話が終わったので途中まで一緒に帰った。
ヤマダ「結局先生は自分のことについては何にも話さなかったね」
俺「そんなふうにいうカズキくんは先生のことどう思ってるの?」
ヤマダ「うーん、まだ確証づいたことは分かんないけど、少なくともこの学校のトップ、校長よりも偉いんじゃないかって睨んでる」
ニシカワ「そうだね。私も先生は何か隠している気がするんだよね。」
俺はバイトに行って帰ってきたあと
今日聞いたマトーさんからの話を聞いてこの世界の世界情勢とか色々知りたくなったので、
この前、俺は本屋でハタハラさんと遭遇したが、その時に買った本が2冊ある。
『主要7カ国から紐解く我が国を取り巻く世界情勢』『デューク教って結局なに?体系的に学ぶ我が国の歴史』
この2冊だが、バイトの面接やらで、忙しくて読む気になれなかったのでまだ読めていなかったが、バイトの休みをもらえたこともあり、読むことにした。
『主要7カ国から紐解く我が国を取り巻く世界情勢』
ここに書かれている主要7カ国とは
ヨーネ大陸(デューク教国の島から見て東側の大陸)
・バサ国
・ゴーク国
・インク国
・コン国
・ウーイマ国
マーズ大陸
・ナン国
・チェン国
の7カ国だ。
これらの国の国柄、名物、文化、政治的立場などが書かれていた。
『デューク教って結局なに?体系的に学ぶ我が国の歴史』
この本にはデューク教がどのようにして出来たのか、神は何なのかという哲学的要素もあり、少し宗教的な内容にも踏み込んだ本だった。また、近年の政治体制の変化については古代に比べてかなり解像度が高く書かれている。
今から500年前にマーズ大陸の東にある島にデューク教国は、神の降臨によって出来たということ。
地方がかなり荒れていた300年くらい前までは教会による独裁的な政治が行われていたが、その頃から民主的な政治体制を教会主体で作っていき、今は教皇に拒否権と立法権が与えられているが、ほとんど行使されないため、象徴的なものに留まっており、ほとんど立憲君主政のような政治体制だ。
さらに時代は進んで100年ほど前は教会院と民主院という2院政だったが、今は1院政となり、すべての立法議会は選挙によって選ばれるようになった。
さらに70年ほど前に議会のIT化が進み、庶民の党が主体となって、立法議会のネット&チャット機能が解放され、国民カードというカードに読み込ませたICチップで本人確認をしたあと閲覧とチャットが打てるようなシステムが導入され、プレゼンで分かりやすく説得力と必要性を訴えるような手法が取られるようになった。
また、デューク教国も中村唯斗の祖国と同じく議院内閣制を取っており、立法と行政が一体となって政治を行っている。
今の与党は共に進歩党で首相はハバヒカル




