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現実を見てきた晴一、戻ったら今度は現実からやってきた女の子と出会う

中に入ると声が聞こえて来た。それは聞きたくない程の怒号だ。


怒っているのは母親だ。どうやら晴一がいなくなった事で世間から批判されたようだ。

学校でも良い方には思われておらず、それもあって家にまで批判する電話が

まだ続いていた。


その様子を見て晴一は正直喜んだ。今まで何もしてこなかったから当然と思い

ながら自分の部屋に向かった


中に入るとそこにはゲームもパソコンもなくなっていた。しかも、荒らされた様な傷も

そこらへんに刻まれていた。


「これは外じゃなく母さんがやったんだろうな。あれだけ荒れてたらこれぐらいは

するだろう。父さんも逃げたみたいだしな。俺はもうこっちの世界に帰って

こなくていいかもな」


傷ついた壁に手を当てながら晴一は少し泣いていた。すると、そこに誰かが入ってきた。それは

晴一の姉、京香(京香)だった。


京香はまだ親よりは晴一の事を気にかけていた。その京香がいたからまだ家に

いられた程だ。その京香は背中にリュックと手にはケースを持っていた。


「ごめんね守ってやれなくて。最後にもう一度あんたを見たかったよ。私はここを

出ていく。もし、どこかで生きてたらその時は一緒に暮らそうな」


泣きながら壁に手を当てていた。それを見て晴一も初めて姉の存在の大きさを知った。


「姉さん!」


思わず叫んだが当然声は届くはずはないのだが、京香は振り向いて笑った。泣きじゃくって

いる親に京香は別れを告げ家を出ていった。それほど自分がいなくなったことが

この家族にとって大きなことだったのかとも気づいた。


晴一は空に戻った。これ以上ここにいたらダメになると思い、離れた。それから夜だが

学校の方に行った。そこにはマスコミが少しいた。

今だに見つかっていないのだから、しつこい取材をするのもいるようだ。こっちの

方にはしれっと流す。


「全く。とんでもない体験をしてるな。これ、元に戻れるのか?」


そう考えていると空が光出した。それは吸い込まれた光と同じだった。


「こいつがここと向こうをつなぐゲートになってる。でも、誰でも見えるわけじゃない。現に

こんなに光ってるのに、下の方は何も気づいてない。一体なんなんだこれは」


不思議に思うがそのまま光の中に自分から入っていった。少しして、誰かが声をかけてきて

いるのがわかった。それは夕子とオリビアだった。どうやら外で倒れているのを

オリビアが見つけたようだ。


気がついた晴一はオリビアを寝かせてから夕子に話した。


「そんな事が起こってたの?私、本当に死んじゃったのかと」

「俺も思ったが、あの光が現れたからな。だから、あの光を見つければ帰れる

かもしれないな」

「でも、晴一。もう家は」

「そうだな。今更帰ってもってのはあるが、それでも、一応あの世界の出身だからな。死ぬ

ならそこで死ぬさ。無理ならしかたないが」

「私の家はどうだったんだろう」

「悪い。そっちまでは見れなかった」

「仕方ないよ。ま、無事なのを祈るだけだね」


いつも強気な夕子も晴一の事と家の事になると普通の女の子っぽくなる。翌日

晴一は一番早く起きた。昨日の事があるので、自分が生きてるかを確認した。


「地に足がついてる。とりあえず生きてるな。でも、空を飛ぶのもよかったな。この

世界なら魔法で飛べるか?あるいは飛行機、飛空艇みたいなのも欲しいな」


どんなRPGでも乗り物が出てくる。海も空もその世界の乗り物は男ならロマンも

感じる程憧れるものだった。

それを手に入れるのはまだ先の事になる。


まず晴一は次のイベントである、この村の先にある山の山頂に向かう事に集中した。


「じゃぁ行こうか」

「オリビアちゃん」

「ママ」


オリビアを抱っこする夕子。そのまま山に入っていく。マチュヒまでは何時間もかかる

のでゆっくり登っていく。


半分ぐらいまで登り、そこにある休憩ポイントで休んでいた。すると

どこから声が聞こえてきた。


「夕子ちゃん今」

「うん。悲鳴に聞こえた。行ってみよう」

「俺が行く。夕子ちゃんはオリビアを頼む」

「わかった。気をつけて」


晴一が声の聞こえた方に向かった。すると晴一の方に走ってくる女の子がいた。しかも

どこかで見たことある服を着ていた。その女の子をモンスターが追いかけていた。


「戦えないのか。しかもあの服。とにかく助けるか」


女の子の方に走る。晴一に気づいた女の子は助けを求めた。


「助けてください。変なのに追われて」

「わかってる。後ろにいな」


女の子は晴一の後ろに隠れた。その瞬間モンスターが二人に襲いかかってきた。しかも

それはブレス攻撃だった。晴一は魔法で抵抗する。


「おいおい意外と強いぞ。仕方ない。ベギ○ゴン!」


本当は違う名前だが、晴一はたまに好きなゲームの魔法を唱えたりする。その魔法が

相手のブレスに押し勝ち、モンスターを倒した。その光景に後ろにいた

女の子は驚いて尻餅をついていた。


「大丈夫か?」

「う、うん。ありがとう。今のなんだったの?」

「モンスターだが、知らないのか?」

「モンスターってゲームとか映画に出てくるあれ?」

「!?ゲームってやっぱりあんたこの世界のやつじゃないな?」

「わ、わからない。この世界って、さっきまで私、が、学校の屋上にいてそれで

飛び降りようと」


晴一は察した。この子は自分と同じ、向こうの世界からきた子だと。


周りにモンスターがいない事を確認してから晴一は彼女に話を聞く事にした。


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