二人の聞いた謎の声
晴一達はダンジョンの中に入った。外を他の団員達に任せ、オリビアも一緒に進んでいく。
このダンジョンも晴一と夕子は知っているが、やはり何かが違う感じがしていた。それも
このダンジョンにそんなお宝があったかといういのも確認したいと思いこの話に
ついてきたのだ。
進んでいく途中もモンスターにあうが簡単に倒していく。ここのレベルなら問題ないと
思っていた。
それなりに進んで広い場所に出たのでそこで休憩する事にした。
「どうした二人共?何かソワソワしてないかい?」
「う、うん。ちょっとね」
「ああ。何かおかしいな。それがわからないから余計モヤモヤする」
「大丈夫?パパ、ママ」
「大丈夫だよ。オリビアちゃんは何も心配しなくていいからね」
「ああ。こんな序盤で何か起こるなんてないだろうからな」
「本当に不思議な奴らだな。たまに変な言葉使うし」
ボニーは二人を不思議に思っていた。それもあってボニーは晴一達と一緒に行動したいと
思った。そんな話をして一時間程してからまた動き始めた。
お宝があると言われている場所まではあと少しというとこでそれは起きた。
とある部屋に入った瞬間だった。そこにはいいかにもな感じで宝箱があった。さすがのボニーも
怪しいと思い、すぐに取ろうとはしなかった。
それは晴一達を見て判断したみたいだ。
「どうした二人共?」
「いや、やっぱりおかしいと思ってな」
「うん、こんな所に宝箱なんてないはずなのに」
「どうして知ってる?まさか来たことあるのか?」
「それは」
晴一が話そうとした時だった。地面から黒い光が現れてそこからモンスターが現れた。
「こいつらどこから?」
「ボニーオリビアを頼む。こいつらは俺達で叩く」
「セイイチ!ユウコ!」
二人は先に飛び出してモンスターと戦う。その数はどんどん増えていく。ボニーの所にも
現れ、オリビアを守りながら戦う。
「くそっ!セイイチ!これは罠か?」
「おそらく。だが、誰がこんな事をしたのかはわからん。今はこいつらを全滅させる
事が先決だ」
晴一が言うようにここに湧いてくるモンスター達をどんどん倒していく。幸いにもボニーが
倒せるくらいの奴らばかりだが、それでも数は増えていく。
「晴一!これどうにかしないと私達が先に倒れるわ」
「ああ。どうするか」
晴一は考えながら戦っていた。そんな中でふと宝箱がある台座の方を見るとその周りが
何か光が漏れていた。その台座の方に向かう晴一。その光はさらに強くなっていく。
「これはまさか俺達を吸い込んだあの光?いや、こんな所で見つかるはずが。じゃぁ
これはなんだ」
そう考えているとそこに大型のモンスターが来て、晴一に向かって攻撃しようとしていた。
「晴一!」
「セイイチ!」
「パパ!」
全員の声を聞いて振り向くがそのモンスターの武器はもう振り下ろされていた。誰もが
間に合わないと思った時、宝箱の後ろから巨大な黒い石板が現れ、そこから光が
放たれ、攻撃しようとしたモンスターがデジタルで見る様な感じで消えていった。
その後ろにいたモンスター達も次々と消えていく。
「セイイチ!これは?」
「・・・・・・」
晴一は沈黙した。それを見て夕子も目を閉じた。その次の瞬間二人に光が向けられた。ボニーは
目を閉じて、光が収まるのを待った。
二人は目を開けた。するとそこはさっきまでいたダンジョンではなく、何もない空間だった。
二人の体宇宙にいるような感じで浮いている。
「晴一!ここは?」
「わからない。何かの演出か?でも、こんなイベントはなかったはず」
しばらくじっとしていると後ろから風が吹いてきた。それはすごい勢いで通りすぎていき
その瞬間、二人の頭の中に声が聞こえてきた。
それは・・・・・・
少ししてボニーは目を開けた。すると、いなくなったはずの二人が目の前にいた。
「おい大丈夫か二人共」
「ボニー。大丈夫だ」
「本当か泣いてるぞお前ら」
「!?」
ボニーに言われて二人は気づいた。知らないうちに涙がこぼれていた。
「パパ、ママ大丈夫?」
「オリビアちゃん。ごめんね心配かけて。もう大丈夫だから」
「ボニー、これやるよ」
晴一がボニーに何かを渡した。それは台座にあった宝箱の中の物だ。それは小さな銅像の
様な物だが、それは全部金で出来ていた。
「こ、これ全部金か?すげぇぞこれ!どれだけ高値で売れるんだよ」
「普通に家くらいは買えるぐらいだろうな」
「本当にいいのか?これ相当なお宝だぞ」
「大丈夫だ。俺達はそれ以上のをもらったからな」
「これ以上の?まだお宝が?」
「それは物体じゃないからあげれん」
「物体じゃない?まぁいいや。早く戻ろうぜ」
「そうだな」
二人に何が起こったのか。どちらもボニーにもオリビアにも話さなかった。
ダンジョンを出ると団員達がボニーに集まった。そこでボニーが金の銅像を掲げ
勝利宣言?をした。それから街に戻り、ボニー達は酒場で宴を始めた。そこには
晴一達の姿はなかった。
二人はオリビアと一緒に宿に戻っていた。オリビアも先に寝かせて、二人はあの事を
話し合った。




