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家族に見放された少女と出会う

晴一達は次の街、シェルフィールドについた。そこで色々アイテムなどを補充して、宿で休む

事にした。今はそれなりにお金もあるので別々の部屋にできるのだが、夕子は晴一と

一緒がいいと言って同じ部屋にする事にした。


そこにボニーがやってきてこれからの事を話し合った。


「じゃぁ明日そのダンジョンに行くんだね」

「ああ。聞いた所相当なお宝があるって事だが、そこにたどり着くのにはやっぱり

一筋縄ではいかないらしい。うちの連中じゃ無理だろうからダンジョンの中は

あたしらだけで行く」

「その方が動きやすいな。まぁそのお宝が大きかったり、量が多かったりしたら

手伝ってもらうが」


話し終えて三人は別行動をする事にした。この世界にきてずっと夕子と一緒だったので

一人で街を散策するのは初めてだ。


色々見て周り、空も暗くなって夜になった。昼と違い、少し大人の雰囲気に

なっている。少し裏に行くといやらしい店もあった。現実での晴一はもちろん

経験はない。ずっと独りよがりなので、こういう店には行きたいと思って

いたが、夕子の事もあるので躊躇っていた。


「最後までしなかったらいいかな。せっかく違う世界にいるんだ。あの世界で

できなかった事をしてみよう」


晴一はとある店に入った。そこは色んな種族がいる店で、エルフはもちろん、サキュパスや

獣族もいたりする。案内された席に座るとバニー姿の女性がやってきた。


「いらっしゃい。ここは初めてかしら」

「あ、ああ。今日この街にきたばかりだ」

「冒険者ですか。それならここでゆっくり休んでくださいね。お望みなら最後まで

できますがどうしますか?」

「そこまでは今度にするよ。今回はその、触れるぐらいでいい」

「わかりました。どの種族の子にしますか」


店の中を見渡す。どの子も可愛く美人で、誰を選んでもいいレベルだ。そんな中でふと

目に飛び込んできたのは、まだ小学生くらいと思われる女の子だった。


「あんな小さな子もいるのか?」

「小さな子、あああの子は最近入ったばかりです。家族に売られてしまったみたい

なのであんなふうに暗いのですが、小さいながら体は柔らかくて人気になってます。どうしますか?」

「そうだな。じゃぁあの子を」

「かしこまりました」


バニーのお姉さんはその子を連れてきた。晴一の隣に座ると緊張してるのかおどおどしていた。


「緊張してる?」

「は、はい。あの、どうして私を?」

「なんとなくだな。あと、家族に売られたんだって」

「はい。父親がここで遊びすぎて、支払えなくなってそれで私を」

「最低だな。どこの世界でもこういう事は起こるのか。よし。お前を買う」

「買うって私をですか?そんな事」

「なんとか話してみるさ。それとも俺と一緒じゃ嫌か?まだ会ったばかりでこんな

店にくる男は」


少女は晴一を見ながら考えていた。確かにこの店にくる奴らは皆ダメに見えるだろう。でも

少女は晴一を他の奴とは違うかもと期待をして返事をした。


「いやじゃ、ないです。わ、私を買ってくださいご主人様」

「そ、それを言われるとはな。じゃぁ話してくるから待ってな」


さっきのお姉さんに話をしにいった。やはりそれなりの金額を請求されるが晴一は

全部出した。このゲームでのお金の作り方はいくらでも知ってるので

どれだけ言われても出せれていた。そうして支払いを済ませ、少女の所に戻る。


「じゃぁ行くか」

「ほ、本当に出れるんですか?」

「ああ。お前はもう俺の家族だ。だから一緒に行くぞ。えっと」

「あの、名前はご主人様がつけてください。元の名前のままでいるのは」

「そうか。じゃぁオリビアはどうだ」

「オリビア。ハイ!私は今日からオリビアです。ご主人様」

「その呼び方も変えてもらった方がいいな。夕子ちゃん達になんて言われるか」


そうして晴一は意外な出会いをした。少女、オリビアは普通の人の子だが、どうやら

魔法が使えるらしい。それと他の人とは違う特殊な力もあるようだ。

そんなオリビアに服を買い、それから夕子達に会わせた。もちろん、あのお店の事は

秘密にして、路地裏で一人でいた所を保護したと言う事にした。


「おいおい明日ダンジョンに行くのにいきなり子持ちかよ」

「悪い。どうしても見過ごせなかった。俺も家族には見放されてたからな」

「晴一。私は構わないよ。ま、ボニーはわからないけど」

「頼むボニー。邪魔になる様な事はしない」

「わかったよ。本当に大人しくさせてろよ。あたしは面倒見ないからな」

「わかった。済まない」


そうしてオリビアも迎え入れて、晴一達は翌日ダンジョンに向かう事にした。


街からダンジョンまでは一時間ほどでいけるが、オリビアの事も考えて晴一は

馬車を買った。それにはボニーも喜んだ。ボニーが馬車に乗り、団員達が

周りを囲んで、晴一達は中で話していた。


「それにしてもこんな可愛い子を見放すなんて」

「ああ、どこの世界でも起こるもんだ」

「ごめんなさい。私」

「オリビアちゃんは悪くないよ。心配しなくても私達は絶対見放したりはしないから」

「ああ。俺達を信じな」

「うん。じゃぁあの、二人をパパとママって呼んでいい?」

「マ、ママ!?」

「パパか。そんな歳じゃないんだがな。まぁそれがいいならいいか」

「そうね、オリビアちゃんがそう言いたいなら」

「ありがとう!パパ、ママ」


オリビアは二人に抱きついた。二人もまさかいきなり親みたいになるとは思っていなかった。そんな

ふうに話をしていると目的地のダンジョンにたどり着いた。



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