第51話「盛者必衰」流れに身を任せるのです~
まりー「久しぶりねーミリア!」
ミリア「はい! まりー姉ちゃん! おひさです!」 ダキダキ
まりー「ふふ、相変わらずね」 ダキダキ
まりー「ところでミリアはどーしてここに居るの? 私に会いたくなっちゃった?」
ミリア「え、えーと、それは……」
そうしてこの人魚さん……普通に地面を歩いてしまう、なんちゃってマーメイドさん、が語るところによると……
。。。
昔、冒険者をしていた母とは、ここから遠く西にありミリアさんの故郷でもある「海底都市ヨナ」で出会ったらしい。
その時にまあ色々あって二人は仲良くなったそうです。
当時ミリアさんはまだ小さな子供だったみたいです。
そんな彼女の故郷である海底都市ヨナに、なんと魔王軍が攻めて……は来なかったらしい。流石の魔王軍も海底には手を出せなかったみたい。
けれど……当時、海底都市ヨナが交易を行っていた周辺諸国の人の街や国は、瞬く間に支配されてしまったそうです。
当時、海底都市ヨナは食糧を、海産物以外の全てを、他国に頼っていたみたいで……。そして、その他国が崩壊してしまって、深刻な食糧危機に陥ってしまったそうです。
当時の海底都市ヨナはそれはそれは混乱を極めていたそうで、みんなで魔王に立ち向かうべきと考える革新派と、このままじっと耐えるべきだと考える保守派に別れたらしいです。
そしてやがて二つの派閥は対立して紛争が起き、内戦状態になってしまったみたい……。
そしてミリアさんはそんな故郷を見ていることができず、食料もなく自分ではどうしようもなくて、国を見捨て逃げ出したそうだ。
そうして海を彷徨っているうちに、ここにたどり着いて住みついていたそうです。
。。。
まりー「へー、あそこって今そんなことになってるのね」
ミリア「はい……。でも私もまさか、まりー姉ちゃんがお母さんになってるとは思わんかったです……。もうそんなに経つんか……あれから……はは……これからどうしよ……」
まりー「ねえ……私が母親になるとは思わなかった? ですって?」 ジロッ
ミリア「え、えっと、は、はい……正直に言えば……」
まりー「でしょー! やっぱりそうよね! 私も思わなかったわ!」
ミリア「え、えっと……そうなんですか?」
まりー「だって私って、こんなだもの! 母親ができるなんて思ってないわ! 未だになってる自覚も無いわよ!」
ミリア「え、えっと、流石にそれはダメなんじゃ……。もう少し、しっかりしないと……」
まりー「しらないわ!」
ミリア「えぇ! ……でも子供さん達のこととか考えると……流石に……」
まりー「しらないわ!」
ミリア「えぇ!」
まりー「だって考えたって仕方ないじゃない! どうせなるようにしかならないんだから!」
○ 私の独り言 ○
考えることがダメなのではないのですよ。
落ち込むことがダメなのではないのですよ。
在り方なんてのは人それぞれでいいのです。
他人や常識が決めていいものではないのですよ。




