第49話「万事休す」まだなのです!
そんなわけで海に飛び込んだ姉ちゃんは、自由に泳ぎ回っている。とても楽しそうです。何だか僕も無性に泳ぎたくなってきました。
何でですかね? 来る前は泳ぐ気なんてなかったんですけど。濡れるの嫌だし……
僕も泳ごう。何となくそう思って、僕も服を脱ぎ捨てて海にそっと入ります。飛び込み禁止です。ええ、決して怖がっているわけではないです。
そーっと、そーっと……。 ぽちゃぽちゃ
黒助「うっわ、冷た! 、、、、、、てかしょっぱ!」
滅茶苦茶しょっぱいです。海って、こんなに塩っぽいものなんですか? 今日が特別ですか? それとも、この世界が特別なのでしょうか? 地球の海には入ったことがないので比べようがありません……。
あ、足が地面から離れました。少し怖くなっちゃいましたが、もっと奥までいきます。好奇心が勝ちました。しばらく奥に進むと……
村人D「くろすけ~~~、えいっ!」 ザッブーーン! ザッバーーーーン!
姉ちゃんは魔法を海面に打ち付けて、水しぶき寄越します。
あああ、ヤバイです。流されます。あ、でも少し楽しいです?
黒助「やったな~、それっ!」 ザッブーンーーーーー!
僕も日々鍛えられている渾身の生活魔法で仕返しします。
村人D「させるか! セイッ、セイッ、セイッ」
バーーーン! ドッカーーン! ザッブーーン!
姉ちゃんは僕の生活魔法に数で対抗してきました。
あ、ちょっとその量はシャレになんねーです……あああー
黒助「あああーーー! ……ぁ……そりゃーーーー!」 ぶうぉーーーーーん!
こちらも負けていられません!
イメージは洗濯機! その場ごとかき混ぜます! 全力です!
村人D「あまい! あまい! どぅおーりゃーーー!」 グワーーーーーン!
その場ごとこちらに返してきました。ちゃぶ台返しです。ヤバイです……姉ちゃんが強すぎます。マズイです。打つ手がありません。このまま甘んじて受けるしかないのか……
その時、天は僕に味方しました。それは海の下からやって来ました……
「いい加減にせーーーーーーーーーいっ!」
ッザーーーーーーーーーーーーーーーー!
『ぎゃああああーーーーーー!』
そうして僕達の勝負? は、謎の横槍によって、水に流されました。
。。。
一方、その頃
まりー「まったく、あんなにはしゃいじゃって、やっぱりあの二人もまだまだ子供ねー」
紅葉「ままー、カニさん? なにやってるの?」
まりー「これはね~、カニキングよ! 沢山の、このカニさん達の中から、この海の主を決めるの! って! いったーい! 挟まれた! 指挟まれた! 紅葉とってー!」
紅葉(私のままが子供っぽい、なんだかたのしい!)
○ 私の独り言 ○
地球人は塩を余り食べなくなりましたよね。血糖値が上がるだとかで、スーパーでは減塩という文字がそこかしこにあります。
メディアに踊らされすぎなのー。
母なる海は何故母なのか? 海は生命の源なの。
海の血液はしょっぱいの。地球の血液もしょっぱいの。
あなたの血液はしょっぱいの?
しょっぱくない! それは大変なの! 急いで塩を舐めるの!




