第47話「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」早起きは得意なのですよ
おはようございます。黒助です。
早いもので、この世界に生まれ直して、もう12年になります。前世と合わせると41歳になりますね。あれ? 僕って結構おっさん?
かはさておき、地球での記憶も随分と思い出しました。僕の前世は、それはもう散々だったようで、あの日々を見ると、今世では幸せな家庭に生まれて良かったなと本当に思います。
今日は、眩しい日差しの差し込まない、どんよりとした空一面の曇り空です。天気が良くないおかげなのか、いつもよりも少し強い風が、この真夏の中で、うだる僕の汗を撫でていきます。
気持ちいですね~。まさに絶好の海日和ですね!
え? おかしいですか? 雲一つ無い空の日が海日和?
そんなことを言う人もいますよね。まぁ僕は真夏の暑さに人々の熱気が加算され、蒸し釜のようなグラウンドで、激しい運動をしようと夢見る、高校球児のような精神は持ち合わせていないので、快晴はお家がモットーです。
曇りっていいですよね。前世では引きこもりだった僕も暗い曇りの夜になら、外に出てみようか? などと、よく私の悪魔が囁いたものです。雨ではダメなんですよね~。何故かって? 濡れるのが嫌だから。
黒助「海に行こう!」
まりー「海! いいわね! 行きましょう!」
紅葉「うみー!」
そうと決まれば準備にかかります。
……あれ? 海って何を持って行けばいいんだっけ? 遊びに行ったことがないのでわかりません。まあ、海だからといって別に泳ぐわけでもないし、特に必要な物ってないですよね?
紅葉「ねー、と、にーも誘うー」
ねー、というのは姉ちゃんで、にー、は狐くんです。この説明大丈夫ですか?
紅葉と姉ちゃんは初めこそ険悪? な仲でしたけど、姉ちゃんの猛アタックが功を奏したのか、今ではすっかり仲良しさんです。
にー、というはニートな狐くん……ではなく、以前ご紹介した、師匠の息子さんです。紅葉とは僕に懐いている同志で、なにか通じ合うものでもあるのでしょうか?こちらもとても仲良しさんです。
まりー「そうね! シルちゃんと、ヒロト君も誘ってきなさい!」
紅葉「あいー!」
そう元気な返事をする頃には、すでに家の戸を開け、まだ薄暗い朝道に足を乗せていたのでした。まだ寝具に足を乗せている父が誘われないのは必然です。昨夜、同じ行為で愉しんだはずの母はピンピンしています。
ちなみに、シルちゃんは姉ちゃんで、ヒロト君が狐くんです。
初めからこっちの説明でよかったかも?
紅葉が二人を呼びに行っている間に、僕はこの村の魔導学者であるウィズさんにお願いして、ゴーレム馬車を用意してもらいました。普通の馬車より、乗り心地は良くないですが、その分、速度が出ます。この村ではよく使われます。
初めて生で見る海、楽しみです。それでは、この辺りで次回に譲ります。
○ 私の独り言 ○
私は今回の話を普通の文章で書いてみようと、思い立ちました。ですが私の意気込みは書き始めてすぐに、消沈してしまいました。なぜなら私は普通の文章が何かが、分からなかったからです。
小、中、高、と学校で碌に勉学に励まず、学歴も乏しい身ですので、当然と言えば当然です。無い頭をほじくり回しても、とても賢い液晶さんに打ち明けてみても、どこにも納得の出来る答えは、ありませんでした……。
普通ってどのような文章の事を言うのでしょう? これは普通の文章ですか? 何処か間違ってはいませんか? 堅すぎますか? 可笑しいですか? 言い回しが変ですか?
句読点の使い方? 接続詞? 文法?
全く分かりません……。理解不能です……。くじけそうです……。
やはり私には普通の文章を書く事は、とても難しい事のように感じます。
「わ」と「は」、「う」と「お」と「を」、「ず」と「づ」の使い分けも未だに理解できてないの。よく間違えるの。これは流石にヤバイなの?




