表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シルバーリング  作者: Yua
43/91

第43話「愛してその悪を知り憎みてその善を知る」何事も経験なのです!

そういえば突然ですが、つい最近、猫さんが妊娠したそうです。


僕が背中を押した日から2人は、毎日のように性行為を楽しんだそうです。


そんなある日、2人は盛り上がりすぎて避妊を忘れたようです。



春頃だったみたいです。ネコ科にとっての発情期。その時、2人は本当にセックスをすることしか頭になくて、避妊を忘れて繋がってしまったそうです。


リオウ君は行為の途中で気づいたみたいですが、止められなかったみたいで、そのまま中に出しちゃったそうです。


一方のキャロさんも、同じように途中では気がづいていたみたいです。それなのに止めるどころか逆に催促してしまったそう。



2人共すごく反省してました。


「村長の許可なしに勝手に子供を作ってはいけない」


これはこの村の本当に数少ない掟です。数が少ない分、一つ一つが本当に強力な掟です。村の禁忌です。


みんなが勝手に子供を作っちゃうと、意外と簡単に食糧危機になります。だから掟までにしているし、絶対に破ってはいけない。この村の本当の禁忌です。


この村には、人を殺してはいけないという掟すら、ありません。


ですから掟にまでなっているということが、どれだけこの村にとって禁忌であるかがわかると思います。人を殺すより禁忌だということです。


今回2人はそれを破ってしまったわけです。なので2人はもう心ここにあらずといった感じで、泣きながら謝ってます。


村人達みんなに謝ってました。


ごめんなさい……本当にごめんなさい……私はどんな罰でも受け入れます……。けど生まれてくる子供だけは、どうか受け入れてあげて下さい……。どうかそれまでは村に居させて下さい……。お願いします……。 


と泣きながらお願いしてました。


 。。。


まあそれで結局のところ2人への罰ですが……ありません。


まあ村の掟が破られるなんて本当に希なことですから、どんな罰を与るかなんて決まってません。何の罰を与えればいいか、誰も分かってません。


今回は2人共、本当に反省してるみたいだったので、まあ別に罰なんていらないんじゃないか? ってことになりました。


同じことが起こらないようにだけは、厳命されました。

2人にそれ以上のことは、誰も言いませんでした。


僕も、暫く猫さんと遊べなくなるなぁって思うくらいで、村の掟を破ったんだから罰を与えろ! なんて全く思いません。他の村人達も同じような感じです。


ですが……



それでも当事者の2人は、村の掟を破ってしまったことに、かなりの罪悪感を抱いてるようで、とても消沈した様子です。


あれから1ヶ月程、今も同じように消沈した様子で、食もあまり喉を通ってないようで、何だかげっそりしています。




きっとこれが2人への罰なんだと僕は思います。


けどもう十分に罰は受けたと思います。このままだとキャロさんのお腹の中の、子供への影響もあるかもしれません。あまり落ち込み過ぎないように、支えたいと思います。


黒助「2人共!あまり反省しすぎるのも、許してくれた皆に失礼だよ?」

村人L「けど……それだけのこと、僕はしてしまったし……」


黒助「2人に罰はいらないっていう僕たちの判断が、そんなにも不服なの?」

村人C「そんな! 不服なんてあるわけないよ、本当に、本当に感謝してるよ!」


黒助「なら僕たちの判断も少しは尊重してよ! 2人が落ち込むことなんて誰も望んでないよ!」


まりー「そうよ! こういった期間もあなた達には必要なことだと思って、頑張ってそっとしておいたけど、流石に長すぎよ! もう待てないわ! 抱きしめてやる!」


「私も~私も~」「キャロさん、ちゃんと食べて、お腹の子もいるんだから……」

「私も流石にもう見てられませんわ! 2人共、早く元気になってくださいな!」


「誰だって過ち犯すことあるさー、僕なんて神様怒らせたことあるよー」

「キャロちゃん、ぎゅ~!」「りお兄! いつもみたいに遊んでよー」



黒助「2人のことを許せないと思っているのは、もうこの村にはキャロさんとリオウ君の2人しかいないよ! もう十分苦しんだと思うよ。もう許してあげようよ」


まりー「そうよ! もういい加減、許してあげなさいよ! 可哀想でしょ!」



村人C「ぅ……うん……許します……。ありがとう……みんな……」 ポロポロ    

村人L「本当に……ありがとう……」 ズルズル


2人は泣きながら感謝を口にしました。


 。。。


あれから2人は、徐々に元気を取り戻していきました。

キャロさんのお腹も大きくなってきました。どんな子が生まれるか楽しみです。


 。。。


ちなみに2人は、結婚はまだしないみたいです。

というか、こんな未熟すぎる自分達が結婚なんて、有り得ないといった感じです。


性欲に負けて、後先考えずキャロさんを孕ませてしまったリオウ君。

同じく性欲に負けて、そんなリオウ君を全面的に受け入れてしまったキャロさん。


お互い性欲に負けないようになるまでは、結婚はしないそうです。

まあこれも1つの責任の取り方かなぁって僕は思います。



地球の人達の、責任をとって結婚するって、なんか変な文化ですよね。

結婚が、責任をとる手段、1つの罰の償い方、みたいな悪い印象を与えます。


結婚って嬉しいものですよね? みんな喜んでましたよね? 違いました?

嬉しいものじゃないなら、みんなが祝って祝福するのは、何故ですか?




 ○私の独り言○


地球人の、でき婚、授かり婚って本当に不思議なの。


責任や罰で結婚をした夫婦が、幸せになれるの思うの?

それで生まれてくる子供が幸せになれると、本当に思うの?


それにあなた達の罪は、あなた達が償うべきだと思うの。


結婚さんに罪はないの。冤罪なの。

擦り付けないであげて欲しいなの。


結婚さんは素晴らしい方なの。

人間の1つの愛の形なの。好きになってあげて欲しいなの。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ