第31話「好物に祟りなし」少しまでなのです……。
どうも! 黒助です!
今日は冬の真ん中、とても寒い日です。
僕は朝早くから芋を焼いています。石焼き芋です。無性に食べたくなりました。
テキトーに拾ってきた小石を底の深い鍋に入れて、芋を置いて蓋をして焼きます。大体70℃くらいの低音で40分程度焼くと美味しくなるんですよね。
まあ、温度なんて分からないのでテキトーです。火魔法で地味ーに焼いてます。
黒助「さあ、そろそろかな~」
お箸を芋に突き刺して、火が通っているのか確認します……。うん、いい感じです。ほのかに甘い、いい匂いもします。
この寒い季節まで貯蔵された芋は、糖分が蓄えられてとっても甘くって美味しいんですよねー。
黒助「石や~きいも! 焼き芋!」
紅葉「いも!」
紅葉が釣れました。
紅葉は今年で2歳になります。ヨチヨチと歩く姿がとっても可愛いです。それと、紅葉は芋が大好物です。さっそく一緒に食べましょう!
黒助「あつっ! ふー ふー」
紅葉「 ふー ふー ふー 」
「「はうっ」」 パクッ
「「あま~い!」」
甘いです! ホクホクで美味しいです!
。。。
まりー「朝からいい匂いね! 私にもちょうだーい!」
母も釣れました。さっそく一緒に食べましょう!
まりー「あああっつーー! あふい! あふい! あぁー 口の中! 火傷した! 火傷した! 黒助ぇー 氷ちょうだい!」
母は熱々の芋を思いっきりかぶりつきました。とりあえず魔法で氷を出します。
それにしても母は朝から元気です。今日もパワフルです。
黒助「はいどうぞ。ついでに、ほいっ」 ヒール
まりー「ありがとうー くろすけー」
。。。
ささ、気を取り直して……頂きます!
「「「うまーい!」」」
幸せですね。
。。。
ちなみに父は釣れませんでした。
父はまだ寝ています。いつも朝が遅いです。
理由は察してください。元気でパワフルな母を満足させるのは、とても大変なことのようです。父も優しいですしね、母を満足させてあげようと、なんとか頑張って身を削っているのでしょう。
子供達にはお構いなしに、艶かしい声が夜遅くまで聞こえます。夫婦仲がとても良いようで僕は嬉しいです。まあ毎夜に限らず、朝や昼でもよく聞こえてくるけど。父……大丈夫かな……。枯れたりしないよね……。
とりあえず父の分の芋も、ちゃんと残しておこう……。
芋って精力つくのかな? 今まで精力なんてのは無縁すぎてさっぱり分からない。まさか心配する日が来るなんて思わなかった……。
まりー「本当に美味しいわね! 私が焼いても、こーはならないわ!」
母の精力は衰え知らずです。むしろ増していくことが予想されます。一方、父の精力は……少しずつながら衰えていくことが予想されます……。
まずくない?
精力のつく食べ物って何? 割と家庭の危機なんだけど? にんにく? 亜鉛が良いっていうのは聞いたことがあるような……。後は、分からないです……。
まりー「これってどうやって焼いたの?」
黒助「熱くしすぎないように、じっくり焼いたよ。加減が大事なんだよ……。だから加減してあげてね……」
まりー「なるほどね、加減が大事なのね……。私の一番苦手なことね! 無理だわ!」
そこを何とか、お願いだから加減してあげてね……。父も頑張りすぎないでね! ちゃんと加減してもらってね!
大丈夫? だよね?
大丈夫でありますように……。
○私の独り言○
精力さん? 無縁なのです。




