第16話「語るに落ちる」あ、言っちゃいました
猫さんの将来を祝福した後、僕は家路に着きました。
家に着き、家の戸を開けると……
村人D「あ、くろすけやっほー」
黒助「姉ちゃんやっほー」
姉ちゃんがいました。姉ちゃんは僕の実質上の名付け親で、よくうちに来て僕に意地悪して、からかって遊んでいく人です。
姉ちゃんと呼んでいるけど、もちろん血は繋がってません。
よく一緒にいるから、親しみを込めてなんとなくそう呼んでいます。
黒助「姉ちゃんは結婚したい?」
村人D「くろすけと?」
黒助「うん、僕と……。じゃなくて誰か結婚したい人いる?」
村人D「くろすけ!」
黒助「即答なの! そうやってまたからかってると本当に結婚してもらうよ!」
村人D「あーもー、ホント可愛いなぁー、くろすけぇー」
そう言って僕に抱きついて撫で回してくる姉ちゃん……。
6才児を撫で回す……変態なの?
村人D「くろすけ成分補充完了!」
なんなの、その成分は……。
村人D「はー、くろすけの黒い髪見てると、落ち着くわー」
黒助「姉ちゃんの白い髪も綺麗だよね」
そう、姉ちゃんは僕とは対照的に白髪です。
うん、すごく綺麗。なんか神秘的。
そして、この村では白髪の人は姉ちゃんだけで、僕とは珍しい髪どうしだ。僕に意地悪をするのは、親近感があるからなのかもしれない。違うかな?
村人D「私の白い髪……きれい?」
黒助「うん、すごく綺麗だよ」
いつになく控えめに聞いてくる姉ちゃんに、僕は思ったことをはっきりと言ってやります! うん、本当に綺麗です。
村人D「くろすけ……結婚しよ」
黒助「もー、そういうこと軽々しく言っちゃダメなんだよ! コワいことになるんだよ?」
村人D「えーだめ?」
黒助「ダメなんだよ!」
そんな生半可な気持ちでしていいもんじゃないんです! っていうか、どうせまたからかってるだけだろうし……。
村人D「あちゃー、振られちゃったかー、残念……。でもね、」
と、姉ちゃんは少しワザとらしく言ったあと……
村人D「私は諦めないよ!」
と言って部屋を出て行った……。
そして直ぐに戻って来た。
村人D「今の感じ! なかなか良かったでしょ!」
そう元気に言って来ます。やっぱり、からかわれていました……。何だかとっても生き生きしてます。今日も姉ちゃんは姉ちゃんしてます。
気まぐれな姉ちゃんにからかわれる……なんか楽しい。
おまけ?
黒助「ははー」
まりー「ん、どうしたの?」
黒助「ははー、と、ちー、はいつ離婚するの?」
まりー「!?」
まりー「え、どうして、なんで!?」
○ 私の独り言 ○
子供って正直ですよね。
え? それ聞いちゃうの! みたいな事を平気で言いますよね。言いません? 私もよく突拍子もないことを言って、周りの人を困らせてしまったものです。
そういえば先日、ある用事で銀行に行ったら、受付の人にクレジットカードを凄く強く進められました。それで、まあ無料なら……と思ってお願いしたら……「ご職業は何をなさっていますか?」って聞かれたんで……
「無職です! 職歴はありません!」って正直に堂々と答えました。
すると、受付の人から……
「ぇ……と……お帰り……くださぃ……」と、困り顔で言われました。
受付の人、凄く困ってたのー。声が震えてたのー。顔が引きつってたのー。
突拍子もないこと言って困らせちゃったなの?
私って子供なの?




