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2. 赤い光
「はぁ、危なかった〜」
もう、間に合うから大丈夫。
そう言わんばかりにゆっくり歩く咲良を横目に、俺は追いつけないままでいた。
「そう、だな……」
どうして毎日こんな走らなきゃいけないんだ。
そう思いながらも、毎日同じ時間に出てしまう。
あと5分でも早く出れば、余裕があるのに。
そう思っているのに、それが出来ない。
いつも笑顔で走る咲良に、言い出せないから。
「なぁ、咲良」
「どうしたの?いきなり」
「……いや、なんでもない」
今日も、いつもと同じ。
何一つ変わらない、はずだった。
サイレンの音。
それと同時に、俺の視界の端に赤い光が見えた気がした。
__その光が気のせいではないなんて、知りたくなかった。




