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フェロモンに対する研究レポート  作者:


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31.またもや

 エルは怖い人なのかな? これからのトッド君との勉強会は大丈夫? まあ交流していけば、追々分かるでしょう。


「ふわっ」


 女王蜂さんが起きて、今日の授業は此処までで終了です。

 蟲人の働きたい役に立ちたい欲求の凄さを目の当たりにして、ふと気になりました。働く意思があっても仕事が無かったらどうするの?と。


「エル、働かざる者、食うべからずを地でいっているこの国はさ、どんな人でも稼ぐ術はあるの?」

「仕事を作る仕事をする人がいる位だからね」

「そうでした。選り好みしなければ大丈夫なのかー」

「そうだね。お手伝い的なものからでも良いんだよ」

「全くの無収入状態が続くと駄目なのね」


 成程、成程。こんな学生の時の延長戦上のような感じで夕食までの時間を過ごしていると、将軍が飛び込んできました。珍しいというか、初めてだ。


「失礼」

「! 将軍、どうしたの?」

「樹人が来た」

「え? こんな夜になろうとする時に?」

「珍しく、興奮状態だ」


 嫌な予感がするよ。と言っても、将軍がここに来るって事は、そういう事だよね。フェロモーン!!


「ええ? フェロモン?」

「そうだろう」


 エルと将軍が確認し合います。


「話は出来そう?」

「不明」

「将軍はここでゆうといてくれる?」

「承知」

「ちょっと、行ってくるね」

「場所は果樹園だ」


 え? 将軍の管轄は広いなー。この国は全体的に乾燥した場所が多いので、食物の育成は城のある中心部からは結構離れた森に近い水が豊富な所で行っている。

 しかも樹人と蟲人は仲が悪い訳では無いのだが、相性が悪い場合が多いのでそんなに蟲人の国にはいないのだ。逆もまたしかり、樹人の国では蟲人はあまり歓迎されないらしい。そして植物なのであまり活発に動かない。樹人の笑い話で、一つの所に留まり過ぎて、うっかり切り倒されそうになったというのが定番だ。そのため、畑や果樹園は分かり易く作り、それ以外の場所で植物を採取する場合は樹人じゃないか確認してから伐採等をする事が決まりになっている。

 うっかりで大変なことになるからね。ちょっとしたお花摘みも危険です。

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