13.未練
「そっか、他にする事は」
「無い、はず」
「はず?」
「だって、そう言われると・・・」
生命活動の維持は責任もって行いますよ。
「ごめん。ごめん。ところで、エルの地球のご両親は?」
「ああ。こっちの知り合いの姿を借りて、私が動かしてた」
「それは忙しいね」
「まあね。それもあって、ゆうのご両親には本当にお世話になりました」
「え?」
「私、長生きだからさ。何とかなるって思ったんだけど、異世界は難しかったわー」
「だろうね」
外国処の話じゃないからね。全く知らない世界でしょう? 予習とか出来ないよね?
「外国人の振りして、色々教わったの。まさか、あんなに早くにお別れするとは思わなかった・・・」
しんみりする。両親が一緒に旅立ってしまったので、高校生だった私はどうしていいか呆然とした。近しい親戚もいなかったから、エルとエルの両親が殆ど手続きとかをしてくれたのだ。という事は、エルが全てやってくれたってことか!
「その節はありがとうね。色々」
「お互い様でしょ」
「まあねー。それでエルは一人で、異世界で何もしなくていい救世主を探していた訳?」
「そうだよ。私ぐらい色々出来る人なんてこの世界にいないんだから!」
自己申告だからなー。それにいるだけで良い救世主って、怪しくない? 置いておくだけで、効果あるみたいなー? エルの事は好きだし、助けになるのなら嬉しいけど。あれ? 私、地球に未練は無いのかな? 考えてみる・・・。うーん。友人はエルがいるし、地球で他に特に親しくしている人はいないし・・・。趣味は色々あるからなー。地球でなきゃ駄目って事も物も無いな。逆にこちら特有のものがあるのかと思うと、今はわくわくしかないな。おや? エルがこっちで一緒にいてくれるから、喜びしかない。おやおや? エルは学校、私は仕事でひと月に一回くらいしか会えなくて、物足りなかったんだなーと実感した。




