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【番外編】それぞれの悩み

最近、ロンには悩みがあった…


悩みが解決しないまま…三週間ほど過ぎたある日、久しぶりにロン、キール、ローランド、スコットが集まり雑談をしていた。


何だか元気のないロンに気づいたキールが、ロンへ声をかけた。


「ロン…どうしたの?そんなに浮かない顔をして…何かあったの?ブリアと喧嘩でもしたのかい?」


キールが、心配そうな表情でロンへ尋ねた。


「何?ブリアと喧嘩だと?まさか…ブリアを泣かせたのではないだろうな?」


キールの話を聞き、横からローランドが言った。


「ブリアを泣かしてなどおらぬ。むしろ…泣きたいのは私の方だ…」


ロンは、本当に落ち込んだ表情で言った。


「喧嘩ではないならどうしたの?」


キールが再び、ロンへ尋ねた。


「実は…ここ三週間ほど…ブリアに夜伽を断られているのだ…結婚してから、ブリアの体調が良くない時を除けば断られた事などなかったというのに…」


ロンは、真剣な表情で応えた。


「………。それ…兄の前で言うことなの?」


ローランドは、ロンの話を聞き苦笑いで言った。


「確かにね…自分の妹と友の夜伽の話なんて聞きたくないな…」


スコットも、苦笑いで言った。


「まさか…ブリアは他に好きな者でも出来たのではないか…ここ三週間の間でポールの元へ何度も訪れているようだし…私への気持ちがなくなったのだろうか…」


ロンは、切実に悩んでいる表情で応えた。


「ブリアは、その様な不誠実な女ではない。馬鹿馬鹿しい事を言うな。」


ローランドは、不貞腐れた様な表情で言った。


「そうだな…ブリアに限ってその様な事はないとは思うな…ポールの元へ行っているのも何か理由があるのだろう…悩んでいても何も解決しないし、ブリア本人に聞いてみなよ。それが一番いいと思うけどね…」


キールは、冷静に優しく微笑み言った。


「……キールの言うとおりだな。ここで色々と悩んでも仕方ないな…今夜…ブリアに話をしてみることにする。ありがとう…」


ロンは、ニコリと笑い応えた。


「ロンの思い違いでブリアを泣かたりしたら、ただじゃおかないからな。しっかり話してこい。」


ローランドは、ロンへ言った。


「あぁ。心配するな。」


ロンが、笑顔で応えた。


ロンは、持つべきものは友だと改めて実感したのだった。




その日の夜、ロンはブリアに話があると伝えた。


ロンは、先に寝室へと来ていた。

少しして、湯浴みを終えたブリアが寝室へと入ってきた。


ロンは、ブリアの湯浴み後にも関わらず自然な美しさに見惚れていた。

ロンは、すぐにでもブリアを抱きしめたかったがグッと堪えてブリアへ話を始めた。


「ブリア…何故…ここ最近…私との夜伽を断るのだ?」


ロンは、思い切ってブリアに尋ねた。


「えぇと…それはですね…その…ルナがここのところ…寝る前にクズる事が増えまして…わたくしが横にいなければルナが寝てくれませんので…」


ロンに、尋ねられたブリアはギクリとした表情をしながらしどろもどろに応えた。


「上の三人の時も、グズる時期はあったがブリアが今のように夜伽を断る事などなかった…やはり…私には言えぬ理由があるのだな…」


ロンは、寂しそうに言った。


「ロン様…それは…その様な…」


ブリアは、寂しそうなロンを見て自分も辛そうな表情で言いかけたその時…


「他に好きな者でも出来たのであろう…?」


ロンは、俯いたまま言った。


「はい……?」


ブリアは、ロンのあまりにも予想外の発言に思わず声に出した…


「そうなら…そうと言ってくれ…でなければ私は…」


ロンは、ブリアの顔を見れないまま俯いて呟いた…

ブリアは、そんなロンの顔を両手で掴み上を向かせ目を合わせた。


「ロン様…ごめんなさい…そこまでロン様を悩ませてしまっていたのですね…ですが…わたくしがロン様の他に好きな方が出来たなんて本気で思っておられるのですか?」


ブリアは、申し訳なさそうに言った後少しムスっとした表情でロンに尋ねた…


「それは…だが…それ以外考えられないではないか…他にどの様な理由があると言うのだ…」


ロンは、ブリアに頬を両手で持たれたまま応えた。


「はぁ…ロン様をこれ以上悩ませてしまうのはわたくしも嫌ですから…本当の事を言いますわ………実は…わたくし…」


ブリアが、真剣な顔で言うと…

ロンは、ゴクリとツバを飲んだ…


「わたくし…太ってしまって…ロン様に身体を見せるのが恥ずかしく痩せるまで夜伽を、理由をつけては断っていたのです…まさか…夜伽を断ったことでロン様がその様なお考えをされていたのは驚きましたが…」


ブリアは、苦笑いしながら真実を説明した…

それを…聞いたロンは、身体の力が全て抜けた様にふにぁりとなった…


「そんな理由だったのか…」


ロンは、気が抜けた様に言った…


「そんな理由だなんて…女性にとっては大切な事ですわ。愛する人の前ではいつまでもきれいでいたいと思うのは当たり前の事ですわ…」


ブリアは、頬を膨らませながら言った。


「しかし…最近ポールの元へよく訪れていたのは…」


ロンは、疑問に思っていた事を尋ねた。


「あぁ…あれは、ポールに木刀を使った打ち合いを付き合ってもらってましたの…王太子妃という立場上、王宮ないでその様な事をする訳にはいきませんし…打ち合いをする事で身体を動かしますので痩せるにはもってこいでしたの…」


ブリアは、苦笑いしながら応えた。


「そうだったのか…私は…ブリアが太ったとてブリアに変わりないのだから気にしないのだが…」


ロンは、ブリアへ言った。


「それでも、わたくしはやはりロン様にいつまでもきれいで離したくないと思って頂きたいですもの。」


ブリアは、満面の笑みで言った。

そんな、ブリアを見てロンは今まで悩んでいたのが嘘のように心が軽くなり、ブリアが愛おしくてたまらなかった…

そして…ブリアを思い切り抱きしめベッドへと寝かせた…


「ロッ…ロン様?」


ブリアは、驚いて言った。


「本当に、私の妻は可愛いな…ブリア…愛してる…これからもずっと愛してる…」


ロンは、とても優しそうな表情で言った。


「ふふ…わたくしもこれからもロン様だけでを愛しますわ…」


ブリアも、優しく微笑みながら言いロンの頬へ手をかざした。


「今日は、覚悟しておけ…三週間もお預けを喰らったのだからな…」


ロンは、ニヤりとして言うと、ブリアにキスをしたのだった…


三週間も、お預けを喰らったロンは朝までブリアを離さなかった…


その結果…ブリアのお腹には新たな命が芽生えたのであった…

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