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【番外編】孫煩悩

ここからは、番外編となります。


ある日の昼下り……


王宮の庭に、子供達の楽しそうな笑い声が響いていた…


その子供たちとは…


第一王子のラン王子。

第二王子のルイ王子。

第三王子のナキ王子。

第一王女のルナ王女。


だった。


この四人の子供達は、皇太子であるロンと皇太子妃であるブリアの息子と娘達だった。


ブリアは、立て続けに四人の子供達に恵まれ子供達は元気にすくすくと成長していた。


王子三人は、ロン似。

王女は、ブリア似であった。


そんな楽しそうな子供達の笑い声が響いてる理由は……


そう…

孫を可愛がり、戯れているケビンとカル、そして…何故かダンもいた。


「何故、ダンまで居るのだ?」


ケビンが、ダンが当たり前のように居ることを不思議に思い尋ねた。


「まぁ…いいではないか。細かい事は気にするな。それに…もしかしたらこの子供達は、私の孫になっていたかもしれないのだからな…ハハハ…」


ダンは、笑いながら応えた。


「なっ…聞き捨てならんな…それはどういう意味だ?」


カルが、横から話に入ってきた。


「本当なら、ブリア嬢とキールを結婚させるつもりだったのに…」


ダンは、遠くを見つめながら切なそうな表情で言った…


「なっ…ブリアはどこにも嫁がせる気などなったかたのだ。殿下に嫁いでしまったが…」


ケビンは、ブリアの婚約の話を聞いた時の事を思い出し悔しそうに言った…


「お義父上…それは聞き捨てなりませんね…ブリアが私に嫁いできたから、今こうして王子や王女と戯れていられるのですよ?」


横のテーブルに座っていたロンが話に入ってきてケビンへ言った。


「くっ…それを言われてしまいますと…左様でございますね…殿下のお陰であります…」


ケビンは、少し不貞腐れた様な表情で言った。


「あぁ…ルナのお父様が私をイジメるのだよ…お祖父様は悲しいよ…」


ケビンは、自分が抱っこしている王女のルナへと呟いた…


「なっ…イジメてなどおりませぬ。」


ロンが、ケビンの言葉を聞き反論した。


「ほら…怖いお顔をしておられる…ルナ…お祖父様を慰めておくれ。あぁ…それにしてもルナはブリアの幼い頃にそっくりだな…何て可愛いのだ…ラン達も、ブリアに似ているがルナは特別似ているな…あぁ…本当に可愛いな…」


ケビンは、ロンの言葉に構う事なくルナへと話しかけていた。


「お父様ったら、あんなにもロン様の生き写しですのによくも…わたくしに似てるなどと言えますわね…」


ロンの横に座っていたブリアが苦笑いをしながら言った。


「ハハハ…仕方ないさ。お義父上はブリアに対しての子煩悩が凄いから、たとえ私にそっくりだとしてもブリアにそっくりに見えるのだろう。それほど孫が可愛いのだよ。」


ロンも、苦笑いをしながらブリアに言った。


「まったく…お父様もお父上様も…ハート公爵様までも時間を見つけては、王子や王女に会いに来られるのだから…まぁ…あそこまで可愛がって下さると子供達は幸せ者ですわね。ふふ…」


ブリアは、思わず笑いが出ながら言った。


「それは、間違いないな…」


ロンも、つられて笑いながら応えた。


「ケビンよ…何を言う?ラン達、王子三人はどこからどう見てもロンにそっくりではないか。更によく見ると私にも似ておる。」


「いや…カルに似ていると言うのであれば、私にも似ているとも。」


「なっ、ブリアはケビンにはまったく似ておらんだろう。ブリアはクレアそっくではないか。」


「クレアにも似ているが、私にも似ている。笑った時の顔だなど私にそっくりだとも。」


「いや…よく見たら私にも似ていないか?」


「「ダンに似ている訳がないであろう!!」」


いい歳した大の大人三人で、くだらない言い合いをしていたのだ…


三人が、言い合っているとルナが驚いて泣き出してしまった。


「ふぇぇん…ふぇ〜ん…」


ルナが泣いた事に気づきた三人は、ピタリと言い合いをやめた。

と、同時にブリアがケビンの腕に抱かれたルナを自分の元へと抱き上げた。


「よしよし…ルナ驚いたわね…」


ブリアが、泣いているルナを優しくあやした。

そして、三人をキッと見た。


「お父上様も、お父様も、公爵様も、いい加減にして下さいませ。その様な大人気ない言い合いをするのはおやめ下さい。ルナが驚いてしまったではないですか。その様な言い合いばかりするのでしたら、来月のルナの一歳のお誕生日の贈り物は受け取りませんからね。それが嫌でしたら、もう大人気ない事で言い合うのはおやめ下さい。よろしいですわね?」


ブリアが、三人へビシッと引き攣った表情で言った。


「「「わかったよ…すまなかった…」」」


三人は、同時にブリアへとしょんぼりとした表情で謝ったのだった…


「わかって頂けて良かったですわ。」


ブリアは、フンっと鼻を鳴らし言った。


それを見ていた王子たちが、別のテーブルでお茶を飲んでいた皇后達へと尋ねた。


「お祖母様、何故…お祖父様達はお母様に怒られているのですか?」


第一王子のランがバナーへ尋ねた。


「それはね…お祖父様達がルナを驚かせて泣かせてしまったからのよ…ふふ…お祖父様達はしょんぼりしているわね…」


ハナーは、クスクスと笑いながら応えた。


「大人になっても、怒られる事があるのですね…お母様は怒ると怖いからな…」


第二王子のルイが言った。


それを、聞いたハナー、クレア、ザラはクスクスと笑っていた。


三人は、ブリアに言われてしょんぼりとしていたがルナの機嫌が直り天使のような笑みで、三人に笑いかけたのだった。


そんなルナの笑顔を見た三人は、先程までのしょんぼりとした顔が嘘みたいにデレデレと笑っていたのだった。


この日も、平和な時が過ぎていったのだった………


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