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71.混乱〜sideロン〜

私は、ブリアに気持ちを伝えた日から自分でも驚くほどに、自分の感情を出す事が出来ていた。


学園内でも、生徒内でブリアが将来の皇太子妃候補なのではないかという噂まで流れていた。

私にとっては、好都合な噂なのでそのまま流しておくことにした。


私は、ブリアと二人で過ごす時間が欲しいあまり皇太子の権限を利用してまでブリアを誘った。


ブリアの喜ぶ顔が見たくて、隣国から届けられたお菓子を用意してブリアを学園内のテラスへと連れて行った。


初めて訪れるテラスを見て、不思議そうな表情をしていた。


だが、お菓子の話を出すやいなや一気に目を輝かせたのだ。


私は、机に事前に用意していたお菓子を広げた。

それを見て、ブリアは更に目を輝かせて満面の笑みを浮かべた。


お茶を淹れると言ったブリアは手際よく、お茶を淹れて机に並べた。

ご令嬢にも関わらずお茶をも淹れる事が出来るとは、相変わらず驚かされた。


ブリアが、淹れてくれたお茶はとても優しい味がして美味しかった。

お茶を美味しく淹れるには、気持ちを込めて淹れるとよく言ったものだが、ブリアも気持ちを込めてくれたのだろうか…

込めていくれていたなら嬉しいことはないな…


私の目の前で、美味しそうにお菓子を頬張るブリアが愛らしくてたまらなかった。

宝石でもなく、ドレスでもないお菓子でここまで喜んでくれるとは…

世界中のお菓子を食べさせてやりたいと思ってしまう。


恋とは、本当に不思議な物だ…

幼き頃から、人を信用するのも嫌になり感情を表に出さずに生きてきた私が、少女一人に振り回されているのに嫌な気持ちにはるどころか温かい気持ちになるのだから…


その後も、私はブリアを隙を見つけては誘うことにした。


キールは、私の気持ちを知っているからか時々こちらを見てクスクスと笑っていた。


ローランドは、毎回何か言いたげだが言わずだった。


私は、このままブリアも私の事を好きになってくれればいいのにと都合の良い様に思うようになっていた。


実際、最初は照れてしどろもどろしていたブリアも段々と私と過ごす時間を楽しんでいる様に感じていたのだ。


私は、こんな日が続けばいいなと思っていた。


しかし、ある時そんな思いが打ち砕かれたのだ…


いつもの様に、ブリアをランチに誘おうと思いブリアの元へ訪れた。

いつものブリアなら、呆れた様な表情を浮かべながらもランチを共にして楽しい時間を過ごすのだが、この日のブリアは違ったのだ…


ブリアは、突然…私ではない人を好きになったので、もう必要な時以外は話しかけてこないでくれと言ってきたのだった。


私は、一瞬…状況がわからなかった。

だが、ブリアは冷たい表情で淡々と話してきたのだ。

ブリアは、いう事だけ言うと早々に私の前から去ったのだ。


私が、ブリアを呼ぶも振り返りもしなかった…


私は、一体何が起こったのかわからなかった…

ただ…一つだけ言えるのは、ブリアは私ではない者に恋をしたのだという事だけだった………



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